高品質なワインはすべからく、栽培家の情熱と技術の結晶たる高品質のぶどうから生まれます。2010年に150周年を迎えた「オスピス・ド・ボーヌ」も、例外ではありません。
2012年現在、「オスピス・ド・ボーヌ」が所有する合計約60ヘクタールの畑で栽培に従事しているのは、偉大な栽培長ローラン・マスに認められた、22人のプロフェッショナル達。
このうち「コート・ド・ニュイ」のすべてのグラン・クリュ畑(マジ・シャンベルタン、クロ・ド・ラロッシュ、及び2012年ヴィンテージから新たに加わったエシェゾー)は、2008年以降、ただひとりのヴィニュロンが栽培しており、名をステファンヌ・ミュラといいます。
遡ること2004年、父レモン・ミュラより5haの畑を継承した彼は、ヴォーヌ・ロマネ村から畑を上がったところにある隣村コルボワンに自身のドメーヌを立ち上げ、親友のオーレリアン・ヴェルデやダヴィッド・デュバン、当時DRC社に勤めていた同世代の隣人ヴァンサン・ルグーらと情報交換しながら、栽培と醸造の経験を積み重ねてゆきました。そして3年間「メゾン・フェヴレ」で修業して技を完成させた後、(前述の通り2008年から「オスピス・ド・ボーヌ」の栽培家に認定される一方で)、2009年ヴィンテージから本格的に自社ブランドでの発売を開始しました。
「僕の所有畑だけで食べていくのは厳しいので、「オスピス」の仕事も誇りを持って続けていきます。「オスピス」のマジ・シャンベルタンやクロ・ド・ラロッシュも、僕のオート・コート・ド・ニュイやマルサネも、僕自身のトラクターを使用していることも含めて、まったく同じ栽培です」。
ワインは、彼の人柄と同様に優しく穏やかなスタイルで、透明感があり、かつ深い滋味に富む味わいです。 マルサネは、モノポール。 コート・ド・ニュイにまたひとり、秀逸な新世代の誕生です。 |
(インポーター資料) |