アローアンテナの紹介 - Arrow Antenna

携帯運用に便利な、アローアンテナ (Arrow Antenna)Arrow II Satellite Antenna (146/437-10WBP)を購入しました。145MHzと437MHzのデュアルバンドアンテナで、低軌道のアマチュア衛星を使った衛星通信をターゲットにしています。145MHzが3エレ・437MHzが7エレで動作します。私が購入したのは、ブームが途中で2本に分離できるタイプです。このモデルであれば、最も長い部品(ブーム)であっても約55cmなので、バックパックの横にくくり付けて背負っても、邪魔にならないサイズだと思います。

もちろん山岳移動のお供にもよいと思いますが、145MHzと433MHzでは偏波面が90度異なるので、移動運用でマスト等に据え付けて使うのにはちょっと工夫が必要かもしれません。手で持って使うのであれば、必要に応じて持ち替えれば良いのですが。

アローアンテナ

アローアンテナ

このような包装でダンボールの箱に入って届きました。いかにもコンパクトな感じです。比較のためVX-2Rを一緒に撮影しました。 ちょっと重いですが、継続10分程度の運用であれば、どうにか重さにも耐えられると思います。仕様では20 oz. (約570g)となっています(10W用デュプレクサを含む)。

アローアンテナ

アローアンテナ

手持用のグリップをずらすと、カメラ用の三脚にそのまま取り付けられます。穴にねじの溝が切ってありますので、しっかり固定できますが、ブームの肉厚の強度しかありませんので、ちょっと不安な気もします。 ちょっとバランスは悪いですが、手で持っているよりは落ち着いて運用できると思います。ちなみに組み立て時のブーム長は約96cmです。

アローアンテナ

アローアンテナ

一番長い部品は、約55cmのブームです。収納時は非常にコンパクトです。エレメントは紫色をベースに模様が施されており、ちょっとお洒落なデザインです。無線機はVX-2Rです。 各エレメントは、左右からブームに挿入し、ねじ込む構造になっていますので、組み立て時の再現性はとても良くできています。いちいちメジャーで図ったりする必要はありません。

給電部

給電部

給電部は145MHzと437MHzで別々の構造になっていますので、ハンディ機1台で運用するなどの場合には、デュプレクサが必要になります。ちなみに給電部のコネクタは両バンドともBNCで、マッチングはガンマ・マッチングを採用しています。収納時にマッチング部分を分解する必要が無いので、組み立て・分解を繰り返す運用にもとても便利で、再現性も良いと思います。 デュプレクサ付きの場合、デュプレクサはブームに内蔵されています(耐入力10W)。仕様上、アンテナ自体の耐入力は150Wですので、別途耐入力の大きいデュプレクサを用意すれば50W運用も可能です(安全上、手持ちで高出力の運用をすべきでないと思いますが)。ちなみにブームに開いている穴が、カメラの三脚に固定する時に使う穴で、ねじの溝が切ってあります。

  

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