夏の日射し


 照りつける太陽。
 日射しは容赦なく肌に突き刺さる如く降り注ぐ。
 夏特有の日射しは『柔らかな』なんて単語を何処かに置いてきたくらい強い。

 目を細めてその原因である太陽を見た。
 
 
 翳る気配もないか…


 別段紫外線とかしみとか気になるわけではない。
 むしろ日射しが強い方がモッコリ美女達の露出度も高くなってありがたいのだが…
 問題がただ一つ。

 
 香の服装だ。


 アイツと来たら冷房いれられねぇから露出しまくり何だってぇの!
 肩も、脚も下手したらへそまで見えてるんだぜ?

 まぁ、他のもっこりちゃんの露出を喜んでる俺としちゃ何も言えねぇけど。


 それでも。


 あの金髪スケベだけには見せたくねー!!


 ミックは毎日何かと理由をつけては香を見にやって来る。
 香が見てる時は真面目な顔してるんだが……
 見てない時のにやけ顔と来たら。


 思わずパイソンで撃ってやろうかと思うくらいだ。


 それでも実行しないのはからかわれるのがイヤだからだ。
 まぁ、香に嫉妬がばれるのもイヤみたいだが。


 そんなわけで、毎日太陽とにらめっこだ。
 日射しが弱まればマシだろうと、密かに祈ってたりしてるのかもしれない。
 自分じゃ認めたくないから、そうは思ってないと思いこんでるけど。

 
 天気予報を確かめるのが毎日の日課だなんてお笑い草だ。


 週間天気予報じゃずっと晴れ。
 連日の真夏日を告げている。
 

 あのにやけ顔もしばらく続くな…… 


 ミックは今日も何かと理由をつけてやって来るだろう。
 

 「……人の気も知らねぇで」

 
 目にはいった香は細い肩とすらりとした脚が際立って見えた。

 皮肉にも夏の日射しで肌の白さがいつもより白く見えていた。

 

終わり

『Daybreak』のふさふさ様にいただきました。
ふさふささんのサイトで「夏企画」を開催していまして(もう終了)
リクすると書いていただけるとのことでいそいそと
応募してしまいました。
冷夏ですが夏日は続いていますね♪
ふさふささんありがとうございました。


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