2005年春、ワタクシもついにミックス・コンペ(生徒さんがプロの先生と組んで踊って成績を競う競技会ごっこ)に出場してしまいました。半年くらい前の日記に「こんなもん興味ねーや」と書いていたにも拘わらず、です。
以下、先生のお誘いから結果まで詳細レポート!!
※参戦までの途中経過は日記にも書いてきたのでダブる箇所もあります。
2004年秋、お教室で、今日も先週に引続きワルツのお稽古・・・、と思いきや、
「今日からスローをやります」と先生のお言葉。続いて「このルーティンで来年春のミックスコンペに出ます。半年あるから頑張ってください。それで優勝しましょう。」
「出ます」って私の意思は? だいたいいくらかかるのよぉぉ??
「お教室単位のパーティではなく技術団体のなので人数も多くちゃんと予選と決勝があるから遣り甲斐があるし、ドレス戦ではなくベーシック戦なので衣装にお金を掛ける事も無いから大丈夫。」
「で、いくらなんです?」
「参加料が1万円でディナーがつきますからそれが1万5千円、パートナー料が一種目3万円、それに美容院代くらいですよ。今から貯金してください。」
この時の私の「はァ!??」と言う気持ちが分かっていただけるでしょうか? 流石に即答出来ず保留にさせて頂きました。
で、1ヶ月くらいそのことには触れないまま過ごしたんですが、リーダーもいない私は競技会に出ることも無いし、なにか目標があったほうが上手くなるかもしれないし、「優勝」の二文字は魅力的です。それに以前私が「一度くらいは競技会に参加してみたいと思っている」と言ったのを覚えていて誘って下さったのかもしれません。結局参加することにしました。ミックスコンペ貯金をせねば。
で、スローのルーティンも覚えて早くも後は踊り込み、となった頃先生が仰いました。
「今日からワルツをやります。」
「なんでぇぇーーー??」
「ベーシック戦にスローは無くてワルツとタンゴだけなんだって。残念だったね。はい、ワルツのルーティン覚えて。」
あー、そうですか。まだ時間があるからいいんですけど、ちゃんと調べてから誘ってよぉ。
参加を決めたら着るものも何とかしなくちゃなりません。先生は「そのスカート(練習着だけど結構踊る)で上だけなんとかしてくれればいい。ドレス戦じゃないから石(ラインストーン)はダメだからね」と仰いますが、流石にこのスカートじゃあねぇ。衣装の所為で負けるのはイヤじゃないですか。
お店をいろいろ見て廻って所謂ドレスを試着させてもらって写真まで撮らせてもらって、こんなのでいいんですか、と聞いたら「こういうんじゃなくてもっとシャープなのがあるでしょう」とエスパンとクリスアンのカタログを見せられました。イヤ、こういうシンプルなのはこのモデルさんのようにナイスバディな人だから似合うんでは・・・。
躊躇していると女の先生方が「ここのは素敵ですよぉ。大丈夫、きっと似合いますから」と奨めて来ます。一体何を根拠に・・・?
しかしプロにこれだけ奨められると心も動きます。でも着てみないことには始まりませんから会社の後輩YJちゃんを連れて二ツ森先生のスタジオへ現物を見に行きました。
そうしたらまぁ思っていたよりは見られるし、生地も柔らかで心地良いし、確かにこのスカートは良く踊りそうです。で、購入決定。上下で45,000円くらい。あまり認めたくなかったので忘れました。福沢さんを5枚出してお釣りをもらった事だけ覚えてます。
しかし自分で買っておいてなんですが、スカートはともかく、トップスは片肌脱ぎなのでこっぱずかしいのです。一度先生に見ていただくために練習にきて行ったのですが、ずっとカーディガンを羽織ってました。が、取敢えずOKが出ました。まぁただのAラインの白いスカートですから○も×もないんですが。
レッスン中に気がついたらお尻の辺りが黒く汚れていて「??」と思っていたら先生が「そこは目立つからホワイトか何か塗っておいて」ですと。洗えばいいじゃないねー。
プロが着るあのゴージャスな衣装はあんまり洗わないものらしいので、それと同じ感覚で言ったんでしょう。そうか、ああいった衣装は汚れたらペンキで隠してるのか。恐るべし。
ワルツのアマルガも決まり、最後に一瞬だけカーディガンを脱ぎ「あぁ、いいんじゃないですか」と言われたのでやれやれ。今時チューブトップも一般化してるんだから片肌脱ぎくらいで大騒ぎする事もないんでないか、ましてやダンスの世界で、とも思うんですが着慣れないものは落ち着かないのです。
髪の毛はアップにするよう指示があったんですが、皆がやっているガチガチに固めたあの髪形は好きじゃないので、地元の美容院でアップにしてもらった時の写真を持って「こんなんでいいですか?」と聞いたら「まぁいいんじゃない。でも襟足は下ろさないできちんと上げておいて。」とのこと。ふ〜ん、まぁそうかもね。
お化粧は先生にお願いする事にしました。そして、この頃にはたった一日のためにこれだけ資本投下してるんだから一種目だけじゃもったいないなぁ、と思うようになりタンゴも出場する事に。これで出演料とパートナー料が倍になりました。
1ヶ月くらい前にハタと気付きました。靴が汚れている・・・。新しいのを買わねばなりません。
渋谷のタカ☆ダンスファションへ行きSUPAをお買い上げ。約一万五千円也。
新しい靴には新しいヒールカバーが必要です。偶には、とキャップ式のを買いました。一組五百円也。
新しい靴は足に馴染ませなくちゃなりません。でも練習で履くと汚してしまって元も子もなくなるので汚れ防止のカバーを買いました。九百五十円也。
パーティの日が近づき参加料他もお渡しして、当日会場に13時半までに来るように、と電車の時間まで調べてくれました。よしよし。
7日前、染髪しに美容院へ。私は滅多に髪を染めたりしないのですが、アップにした時髪色が明るい方が軽く見えてお得っぽいので。ホットペッパーの割引券を使ってシャンプー・カット・染髪で約九千八百円也。
6日前、本番前の最後のレッスン。ワルツは完璧!これで優勝です(爆)。一方、タンゴはダメダメで直前にもう一度来るように言われちまいました(滝汗)。
その晩、ヤフ・オクでピアスとブレスレットを落札。もう時間が無かったので競ったりせずに希望落札価格で一発落札、三千二百円也。
前々日、会社のお昼休みに走ってネイルサロンへ。アートもしたので三千円ちょい。
夜は最後のレッスンだったんですが、この週はずっと自分でも体が固まっているのが分かって、ストレッチなどしていたんですがちっとも解れず、これじゃあいいレッスンにはならないな、と思っていたら案の定ダメダメ。いつもなら最初はダメでも5〜10分も踊っていると調子が上がってくるのにこの日は本当にダメで先生真っ青。「明日の12時が空いてるから来なさい」って会社ですって〜。申し訳ないけれど明日やったからと言って良くなる感じは無かったし、それなら少しでも早く帰ってストレッチでもしたほうが良いと思ったので丁重にお断り。
前日、午後会社をお休みして顔剃りに。襟足もあたってもちろん眉も揃えてくれてマッサージもついていて二千五百円はお得な気分。床屋さん、お薦めです。
その後、ダンス仲間のSちゃんと合流してそれを得意とする美容院で髪上げ。液体糊みたいなのでガチガチに固められて夜会巻一丁上がり。5千円也。
お茶をご馳走した後Sちゃんと別れて、万々が一の不測の事態に備えて替えのウェアを買いました。チャコットのトップス一万二千円也。この時、前から欲しかった別のトップス一万四千円也もまとめてお買い上げ。もうこの頃になると金銭感覚が麻痺してきてます(笑)。
夜、当日着ていく服のファッションショー。母とアクセサリー選びで盛り上がりました。その後、荷物を詰めていたら先日届いたばかりのアクセサリーがありません!! 部屋中引っくり返して探していたら、楽譜置き場から埋蔵金を続々発掘! お月謝に遣おうと新券を取っておいたんですね。嬉しい。でも今本当に欲しいのはこれじゃないのよ・・・。
泣きそうになりながら2時間くらい探しましたが遂に出て来ませんでした。本来ならこの時間に練習とストレッチをする筈だったのに(泣)。
翌朝8時過ぎに目覚ましを掛け、8時半になっても起きなかったら起こしてくれるよう母に頼んで就寝。
さて当日。
随分ゆっくり寝たにも拘わらず母が起こしに来ません。
「やっぱり興奮していて早く目が覚めたのかなぁ〜」
目覚ましを見ると
なんと10時過ぎ!!
おかん、やってくれました。練習しようとか、アクセサリーを探そうと思わなければ普通に準備出来る時間なのがせめてもの救い。
先生に教えていただいた電車に乗って13時半より少し早く会場に到着。でも会場ではまだ前のダンス関係のイベントをやっていて入れないのでロビーでちんまりと座ってました。でもいつまで経っても知ってる人は誰も来ないし、14時近くなって流石に不安になってきたらお教室の先生がやって来たので挨拶したら控え室に案内してくれました。なんとイベント会場の奥にあってどんどん入って良かったんです。先生、教えてよ〜(泣)。
で、お教室毎に丸テーブルがあってそこに出場される方が集まっていて私も存じ上げているおばさまがいらっしゃいます。こういう所に知った顔がいると本当にホッとします。
と思ったら「みんなであなたの事を待ってたのよ」
私の出るベーシック戦が一番最初なのでお化粧は私を最初にやる事になっていたようなのです。そ、そんなことは露知らず・・・。
私を待ち切れずに他の方がお化粧をしてもらっていて、それを横で見つつストレッチなどしていたら「出場者は受付をしてください」のアナウンスが。皆さん手に手にチケットを持って受付へ向かいだしましたが私はそんなチケット持ってないんですけど?? 持ってらっしゃる方に聞いたら前もって先生から貰っている、とのこと。もう本当に泣きたくなります。でもそんなことはよくある事らしく、手の空いている女の先生がチケットを貰ってきてくれました。そうれもどうよねぇ?
それから暫くして先生登場「遅いよ」と言われて流石にムカッ。
私が会場に着いたもののどうしたらよいか分からず30分くらいロビーにいた事を知ったら流石に悪かったと思った模様。そうよ。先生にとっては日常でも生徒にとっては一大イベントなんですからね〜、だ。
やっとこさお化粧の順番が来ました。お化粧をしてもらう、と言っても目の辺りを描いてもらうくらいだろうと思っていたのでベースは私にしては厚く塗りたくっていったのですがその上からガンガンにファンデを塗られました。すげ〜。
目元なんてそりゃあもう大変です。付け睫毛の上からマスカラを付けるんですよ? 下瞼にもシャドウを塗りたくったら、ビシッッと固めた髪と相俟って宝塚の男役のようです。そこにまた先生がやって来て、固めた頭をバンバン叩きながら「イヤ〜、綺麗に上げてきたねー」とお褒め(?)の言葉を頂きました。それだけ叩かれてもびくともしないこの頭って・・・。
本番まで少し間があるので先生と練習タイム。一昨日の練習でタンゴのアウトサイド・スウィブルが上手く出来なかったので「アウトサイド・スウィブルなんですけど・・・」と言ったら「あぁ、あれ、止めよう。」ですと。既にコントラ・チェックとプロムナード・リンクも外されてるんですけど。どうやって繋げるんでしょう。まぁ、私がリードするのじゃないから構いませんが。
さて、本番。入場口に出場者の皆様が集まります。6組しかいないんですけど? 決勝は普通上位6組で行われるのに、これで「予選」ってどういうこと?
まずはワルツ。コントラ・チェックの後のウィングが飛ばされてます。苦手だからいいんですけど。これに限らず、決めてあったフィガーは随所に変更が。概ね守っている、と言う感じ。どうせ決めてあった通りにはやらないだろうと思っていたのでこれは予定通り。
それより踊っている最中に、「審査員の前だ!笑え!!」とか言われる方が逆に硬くなっちゃいます。カメラの前では笑えるんですけどね。ヲホホ。
コントラ・チェックが我ながら下手だったので「あはは〜、下手くそ〜。」と笑ったら「失敗して
笑うんじゃない!」と窘められました。笑ってごまかせって言うじゃないねぇ。
そして終了。思っていたより長かったのはやっぱり緊張してたのかな? それにあまり上手く踊れなかったし。予定ではぶっちぎりで優勝のはずだったんだけどな(爆)。まぁ、そこそこは行くでしょう。
そしてそのまま引続きタンゴ開始。すげー下手くそで我ながら笑っちまいました。こっちは予定では辛うじて優勝の筈だったんだけどな(汗)。他の人の踊りっぷりが分からない(なんせ6組だけなので1ヒートしかないから他の人を見ることが出来ない)からなんとも言えないや。
その後、ラテンのベーシック部門の予選があってすぐにスタンダードの決勝。予選に出た全員で決勝を争うんです。
後から参加人数の多いドレス戦を見て分かったんですが、人数の多寡に拘わらず全員が予選と決勝に出るんです。単科戦ですから予選落ちしたら1曲しか踊らないことになっちゃうからでしょうかね。どうりで先生が一種目に何人もの人とエントリーしてる訳です。勝ち抜きだったらどこかで自分の生徒さん同士がぶつかってしまうかもしれませんからね。すごいシステムだねぇ。
で、自分の決勝ですが、ワルツはまぁこんなものかな。違うお教室の人から拍手ももらえたし、ね。
タンゴでは「こんなの入ってなかったでしょーよ?」というステップで審査員に向かって突っ走っていくので「ここで間違えたら一巻の終わりだねぇ?」と、いつもの様に頭から突っ込まないことだけを念頭において頑張って付いていきました。
そして終了。結果は表彰式までわかりません。
この後、ドレス戦の決勝。そして終わった人からどんどん着替えてお化粧も落としてしまいます。ふーん。そういうものなんだ。じゃあ、と私もお着替え。
その後はプロのデモンストレーション。やっぱプロはかっこいいですねぇ。かなりの組数を観ることが出来て楽しかったんですが、もう20時半を過ぎていて流石にちょっと疲れました。
そして表彰式。発表はベーシック戦のワルツからです。そして1番にコールされたのは私の番号!予定通り!!(←図々しい? でもワルツは最初からそれなりに自信があったんですって。)表彰状とトロフィーを頂きました。そして1,2位には副賞も付きます。ずっしり重たいこの中身は何かしら〜。
次はタンゴ。こっちは無理だろうなぁ、と思っていたらなんと2位。エライ!私!!(っていうか、エライのは先生)。2位なのでまた副賞を頂きました。ワルツで頂いたのと同様、ずっしり重いです。開けるのが楽しみ〜
引続きドレス戦の表彰。同じお教室の生徒さんが全員入賞する事が出来ました。ドレス戦は参加人数が多いので入賞するのはホントにエライ!!皆で喜び合いました。こういうのって久し振りなので楽しかったぁ。
表彰式が終わったら撤収です。トロフィーや副賞もあって大荷物になったのでタクシー利用。一万円弱也。終わるのが21時過ぎと聞いた時点でタクシー利用はミックス・コンペ予算に組み込まれていたので予定通り。
帰宅してトロフィー類を家族に見せびらかしたら副賞を開けます。まずは1位のほうから。ヘア・スプレー(ハードセット用)2本にシャンプー1本。メイク用スポンジのセット。
・・・・・・。
さて、2位の方は何かな〜?
・・・同じ物でした。
つまりヘア・スプレーが4本。いらねー。(頂いておいてすみません。でもハードセット用のヘアスプレーって日常生活では使わないでしょ?)