銭五の館・石川県銭屋五兵衛記念館

幕藩体制に散った海の豪商

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 金沢の郊外、海岸の近くの金石(かないわ)に「銭五の館・石川県銭屋五兵衛記念館」がある。銭屋五兵衛(ぜにや・ごへい 17731852)は加賀を本拠にして全国的に活躍した海運業者で、また木材・生糸・海産物・米穀なども扱う豪商だった。

 その持舟は大小2百隻余、全国に30店を越す支店網を置き、大々的に営業をしていた。彼は加賀藩を後ろ盾にし、まさに海の百万石と呼ばれる勢いだった。加賀藩の財政立て直しにも彼は多大の貢献をした。

 しかし加賀藩の政争で改革派の重臣・奥村栄実が暗殺され、反銭五の反対派が権力を握った頃から苦難が始まった。その後、加賀藩は幕府から禁制の密貿易の疑いを掛けられ、また御家門の会津藩内の森林買い占め騒ぎで幕閣の不快感に直面した。いずれも銭五が関係する話であり、反銭五派はその打開策として銭五処分の検討を始めた。

 折悪くその頃、彼の息子が手掛けていた河北潟埋め立て事業に対する漁民の反対運動が高まった。工事に使用した石灰で浮いた魚を食べた漁民が死んだのを契機として彼は捕らえられ獄中で死亡し、息子たちも悲惨な運命をたどった。

 事件の背景に関しては、表面上の理由のほかに、藩が銭屋の勢力を弱めるために仕組んだとか、財政危機の藩が彼の巨万の富に目を付けたとも推論されている。

 当館には五兵衛とその家族の遺品や遺墨のほか、北前船の大きな模型が展示されている。また映像でその活躍ぶりを紹介している。さらに五兵衛の親友で助言者でもあった発明家の大野弁吉の作ったからくり人形も飾ってある。

当館の周りには大野湊神社や大野湊緑地公園があり、銭五の本宅跡・隠居所跡・銅像・墓などがある。また「銭五の館」は旧銭屋本宅の一部や三階建ての蔵を移築し復元して公開されたものだ。

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(作成日: 00/11/17、 更新日: )

 

(施設情報参考)名称_住所_電話番号_駅からの概算路線距離(駅からの概略方位と直線距離)・所要時間・バス_展示規模_対象_開館時間(受付終了時刻)_休館日_備考_{施設情報確認日}開館時間と休館日はよく変るし臨時休館もある。事前確認が賢明

 

石川県銭屋五兵衛記念館_石川県金沢市金石本町 55 大野湊緑地公園や大野湊神社の近く_TEL 076-267-7744_

JR金沢駅から6.0km(65deg.E 5.3km) 金沢駅西口からJR高架線に沿って福井方向へ約300m(徒歩5分)行った交差点の国道17号線沿いの(JR高架下の)中橋バス停から、北陸鉄道バス60,61,63番の金石・大野行きで約25分「西警察署前」下車し徒歩5分。当館の前に大野湊緑地公園、横に大野湊神社がある。_小_大人

9:00-17:00(16:30)_

12/1から4/30の火曜日(祝日の場合は開館し、翌日休み)12/291/3

(5/1から11月末の期間は無休)_{17/02/28}

 

銭五の館_石川県金沢市普正寺町参字85-1(記念館とは町名が異なるが、150mほど西側にある)_TEL 076-267-2333_

10:00-17:00(16:30)_

12/1から4/30の火曜日(祝日に当たれば開館し、翌日休み)12/291/3

(なお5/1から11/30の期間は無休) _{17/02/28}