+++CAST+++

井原 快彦 …井ノ原快彦
イー・ミナ
岩本麻利子 …シュー(二役)

内野 …友部 康志
吉田 …康 喜弼
新山 …山中たかシ

岩本(イー・ジョンホ) …横山 裕



2002年、ソウル。
野球の大嫌いなスポーツ記者・井原は取材のために、ソウルを訪れていた。
そこで、現地の大学生・イー・ミナに出会う。
彼女は、昔井原が高校生の頃、悲しい別れをした、岩本麻利子にそっくりだった。
井原は、そんなミナに麻利子の面影を重ねていた。

1992年、大阪。
井原の所属していた、明光高校野球部は、そんなに強くもなく、ただ上下関係の激しい、
どこにでもあるような野球部だった。
ひとり1年でレギュラーだった、岩本は2年の新山に目をつけられ、いじめにあう。
岩本をかばう井原は、余計なおせっかいはいらないと言う岩本とぶつかり合うが、
そんな中、岩本が実は、日本人ではなく、在日韓国人だということを知る。

そして、いつも井原のことを遠くから見ていた少女は、なんと岩本の妹・麻利子だった。
しかも麻利子が身につけていたのは、朝鮮学校の制服だった。
一瞬、驚いてしまった井原だが、岩本の家庭環境をいろいろ知っていくうちに、
ふたりはしだいに友情を育んでいく。

明光高校野球部もしだいに力をつけていき、甲子園まであと少しというところで、
麻利子が踊っていた発表会の会場に、バットを持った新山が現れ、
麻利子を殴り、逃走した。
そして、井原と岩本は、新山を捕まえ、半殺し状態にしてしまったが、
岩本だけが、処分を受け、野球部を去っていった。

「なぜ岩本だけが…」ショックを隠しきれない井原は、甲子園まであと1歩という試合も上の空。
そして、あと1球で勝利が決まるというとき、我に返った井原は、岩本に教えてもらったストレートを投げた。
しかし、見事相手チームにさよならホームランを打たれ、明光野球部の夏は終わった。

再び、今のソウル。
内野と共に、ソウルの野球場にいた井原は、十年ぶりに岩本に出会う。
岩本は、明光野球部を去ったあと、韓国へ渡り、プロテストを受けていた。
しかし、プロにはなれず、それでも野球を諦めきれなかった岩本は、野球場で働き、
少年野球のコーチをしていた。
そして、井原と岩本は十年もの間、お互いに溜め込んでいたわだかまりを無くすことができたのだ。

岩本との再会の後、井原の前に麻利子が現れたと思ったが、それはミナだった。
戦争で身内を亡くし、日本人を嫌う韓国人と出会ったことをきっかけに、
井原の前から去っていった、ミナ。
井原もミナも、自分が日本人、韓国人ということを苦しんだが、
今は、まっすぐに気持ちを伝え、お互いの気持ちを確認し合ったのであった…。

E N D
        



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