昌行の...


今日は、昌と久しぶりの2人きりのデート♪
…と思ってたのに…。

お姉ちゃんっ!早く行こうよー!」

なんと、昌の姪がいるのだ!
しかも2人!

「はぁー…」

そりゃあ、私だって子供は嫌いじゃないけどさぁ。
2人の休みが久々に重なって、逢おうってことになったのに。
なんでコブつきなんだか…。

待ち合わせ場所に、昌は突然、2人の子供を連れてきた。
昌は、子供の存在に驚いた私の顔を見ると、

「ごめん。こいつら兄貴の子供なんだけどさ、兄貴たち、今日結婚記念日で、
久しぶりに夫婦水入らずで出掛けたいって言うもんだから、
今日一日俺が預かることになっちゃって」

ったく、サタスマじゃないんだから!
しかもなんで動物園なの!?
私はお台場がよかったのにぃ!
動物園なんて小学校低学年の遠足以来だよっ!

私がふてくされて、後ろから歩いていると、
昌が駆け寄ってきた。

「まだ怒ってんの?いいかげん機嫌直せよー。
こいつら預かるのは夕方までなんだからさぁ」

すると、姪っ子がひとり、私たちのところへ駆け寄ってきて、

「おじちゃんっ!あゆみ、ゾウさん見たい!」
「よし、ゾウさんだなっ!」

昌は、笑顔でそう答え、子供を肩車した。
その時、私は今まで見たことのない昌を見た気がした。
昌が子供相手にこんな顔するなんて…。
なんだか、今日くらいいいかななんて思った。

「あーっ!ずるーいっ!」

上の子が昌の肩車を羨ましがった。

「お姉ちゃんが手つないであげるから、我慢しようね」

私が笑顔で言う。
昌はそんな私を見て微笑んでいたようだった。


お昼ご飯も済ませた昼下がり、私たちが4人で手をつないで歩いていると、
どこかのおばさんが私と昌に向かって、

「あらぁっ!随分若いお母さんだねぇ!いろいろと大変でしょう。
あんたもお父さんなんだから、しっかりと子育てに参加するのよっ!」

と、言うだけ言って、どこかに行ってしまった。
私と昌は顔を見合わせて笑った。

「なんだぁ?今のおばさん!」
「私たちのこと、勝手に家族だと思ってるよー!」

大笑いしている私たちを、子供たちはきょとんとした顔で見ていた。


夕方、動物園からの帰りの昌が運転する車の中で、子供たちは疲れたらしく、
後部座席でスヤスヤ寝ている。
私も後部座席に座り、2人の寝顔を微笑んで見つめていた。
昌はバックミラー越しに私と姪っ子を見て、何か呟いたようだったが、
私には聞こえなくて、聞き返すと、

「何でもねぇよ」

とニコニコして言った。

「はぁ?」

そうしてる間に、昌のお兄さんの家に到着。
家の前では、お兄さん夫婦が子供たちの帰りを待っていた。

「お帰り〜。昌行、今日はありがとうな。
 子供のおもり大変だっただろう。上がって一緒に夕飯でも食ってくか?」
「いや、遠慮しとくよ。これからと行くとこあるし」
「そうか。気をつけてな!」

昌と私は、また車に乗り込んだ。
私は、さっきの昌の言葉が気になり、聞いてみた。

「ねぇ、これから行くってどこ行くの?そんなこと話してなかったじゃん」
「…俺ん家」
「え?」

昌はそれっきり車の中で一言も発しなかった。
私は、そんな昌を不思議に思いつつ、昌の後についていった。

「…ねぇっ、お腹減らない?」

私は、黙りこっくた昌に向かって言った。
すると昌は、

「おうっ!減ったな。何か作るかぁ!お前は、ソファーにでも座ってろよ」

私は何故かホッとして、嬉しくなった。
もうけっこう、昌の彼女やってるけど、こんな変な昌は初めてだった。
私はソファーに座って昌の料理ができあがるのを待っていたが、

「ねぇっ、やっぱり一緒に作らないっ?」

昌に向かって言った。
だけど、私の言葉に、昌は何も答えなかった。
返事の代わりに、昌自身が私のところへやってきた。
何か真剣な表情…。
と、思った瞬間、昌は私の体をソファーに倒し、キスをしてきた。

「昌…?」
「今日、お前とあゆみたちが一緒にいるとこ見て、すげーお前の子供が欲しくなった」
「はっ!?」
「だからさ…」

昌はニッと笑った。

「えっ!?本気!?」
「もっちろん♪」

昌はそう言うと、私の体を持ち上げた。

「ちょ、ちょっと!降ろしてよ!重いからっ!」

私のそんな言葉に、昌は全く耳を貸さず、私を寝室に運ぶ。
昌のさっきの変な態度はこういうことだったのか…。
私はやっと理解した。
寝室に入り、私をベッドに降ろすと、昌はまたキスしてきた。

「子供って可愛いよなぁ。お前もそう思うだろ?」

私は拒むはずもなく、結局、昌の部屋に泊まってしまった…。


翌朝、目が覚めると、隣で昌が無邪気な顔をして寝ていた。
そんな昌の顔を見つめて、私は思った。

『こんな可愛い顔した子供なら、欲しいかも♪』

−−− E N D −−−

最後の言い訳っ。

実在の姪っ子たちも登場させちゃってますっ。
はなまるカフェでまーくんが言ってた、
まーくんを見るとすぐ泣いちゃうあゆみちゃんです。
“大阪のおじちゃん”のコの名前はわからなかった(汗)。
ちなみに、このまーくんは一応、一般人という設定で書かせていただいてます。
だってホラ、V6で彼女と子供連れて、真っ昼間に動物園なんかに行ったらねぇ(笑)。

B a c k  H o m e