木更津キャッチ愛



 『明日のオフ、ドライブ行かへん?』

准から電話があった。
明日は、2人っきりで逢える久しぶりのデートだ。
私は、ドキドキしてなかなか眠りにつけなかった。


翌朝。
部屋のカーテンをシャッと一気に開けると、
眩しいくらいの太陽の光が、めいっぱいに部屋に射し込んできた。
絶好のドライブ日和だ。


プッ!プッ!プッ!

外で車のクラクションの音がした。
准が来た。
3回のクラクション。
これが私たちのいつもの合図。
私の足取りは軽く、准の元へ急いだ。

アパートの階段を駆け下りると、
車の横に、キャスケットを深くかぶった准が立っていた。

 「おはよ!」

私は、嬉しさを押さえきれていない円満の笑みであいさつ。

 「おはよ」

准も私の笑顔につられるかのように、微笑みながら、助手席のドアを開けてくれた。

 「ありがと」

私は、准の車の助手席へ体を滑らせ、准も運転席へ座る。

 「ねぇ、今日はドコ行くの?」
 「着くまでの秘密」
 「そんなことしたって、車乗ってれば、道路標示とかでわかっちゃうじゃん」
 「は、絶対寝ちゃうから大丈夫やもん」

そうなのだ。
私は、車に乗っていると、どうしても寝てしまうのだ。
それをいつも准に揚げ足を取られているというワケ。

 「今日は、絶対寝ないもん!」
 「絶対、ムリやね」

こうして、准と私を乗せた車は、順調に高速を飛ばしていった。


 「!着いたで!」

准に、肩を揺すられ、目が覚めた。

 「あっ!」

また眠ってしまった…。
准は、ニヤニヤしている。
今日は、絶対起きているって頑張ってたのに…。
悔しいぃ!
てゆうか、ここは一体ドコ?
寝ぼけ眼をこすり、辺りを見回してみた。
すると、ここは…。

 「木更津!?」

私は、目を丸くして驚いた。

 「そうっ!」

私の反応を予想していたかのように、准は嬉しがって頷いた。
准が連れてきてくれたトコは、なんと、
准が主演したドラマ『木更津キャッツアイ』の舞台になった、千葉県木更津だった。
目の前に赤い大きな橋がそびえ立っている。

 「うわぁ。テレビで見たまんまだぁ」
 「俺も木更津キャッツアイがクランクアップして以来来てへんから、久しぶりやなぁ」

私は、あまりにも感動してしまって、しばらく言葉を発することを忘れていた。

 「なぁ。なんかしゃべってよ」
 「あぁ、ゴメン。あまりにも感動してしまって」
 「俺の予想した通りやな。きっとは感動してくれるって思ってたわ」

准が微笑んだ。

 「この橋、登ってみぃひん?」
 「うんっ♪」

私と准は、車を降り、目の前の大きな『中の大橋』を渡り始めた。

 「けっこうキツイなぁ」
 「ホンマ…。でもな、この上にぜひに見せたいモンがあんねん」
 「?」

そして、私たちはようやく橋を登り終えた。

 「あー、疲れたぁ」
 「っ!こっち見て!」

准がはしゃいだように、私を呼んだ。
そして、准が指差す方向を見てみると、
そこには、澄み渡る空に、真っ赤な夕日がキレイに映えていた。

 「うっわぁ。チョ−キレ−−−!!!!」
 「そうやろ?キャッツアイで撮影に来たとき、見つけてん。
  コレ、ふと思い出してな、絶対に見せてあげようと思って…」
 「准…」
 「ここんトコ、俺めっちゃ忙しくて、と全然逢われへんかったやろ?
  そやから俺、に寂しい思いさせてるんちゃうかなって…」

准は、夕日を見つめたまま、寂しげな表情で話す。

 「それを、ある日、井ノ原くんに話したら、
  連れて、どっか感動できるような場所へ連れて行って来ーい!!って、怒られた」
 「なぁーんだ…」
 「え?」
 「いのっちに言われて、連れてきてくれたんだぁ」
 「っ…」
 「なーんて、嘘だよ。准の気持ちすっごく嬉しい!
  私のこと想ってくれてたんだなぁって。
  正直、逢えないのは寂しいけど、
  でもそれは、准と付き合い始めるときから、覚悟してたもん。
  たとえ全然逢えなくても、たとえちょっとしか一緒にいれなくても、
  私は、准のこと大好きだからねっ!
  …准…ありがと」

私は、夕日の前で素直になってみた。
だって、ホントに准の気持ちが嬉しかったから。
そう思うと、なんだか涙が溢れてきた。
その瞬間、准の温かい体温が私を包み込んだ。

 「…准…」
 「ありがとう。俺ものこと、好きやからな!愛してるからな!」

と、言って准は、愛情たっぷりのキスをしてくれた。
一生、このままこうしていたいと思った。

 「准、大好き」
 「俺も」

木更津の美しい夕日に2人して酔っていた、そのとき…!

 「ぅおぉぉぉーい!!岡田ぁぁぁ!!
  熱いぞぉぉぉ!!ひゅーひゅーだなぁぁぁ!!」

下から、変な叫び声が聞こえた。
私と准が驚いて、下を見ると、なんといのっちがいた。

 「はぁ!?井ノ原くん!?なんでこんなトコにおんねん!?」
 「お前の様子を見にきたぁ!!」

いのっちは、上を見上げ、ニヤニヤしている。

 「…准、もしかしていのっちに今日木更津行くって言ったの?」
 「…うん。あっ、そういえば、いのっちもちょうど今日オフだって言ってた…」
 「准のアホ!」
 「…ごめん」

下を見ると、いのっちはまだ上を見上げてニヤニヤしていた。


−−−E N D−−−

最後の言い訳っ。

まず、タイトルダサッ(笑)
ネーミングセンスゼロ。
木更津キャッツアイファンのみなさま、ごめんよぉ。
でも、ホントに中の島大橋からの夕日はキレイなのよ。
一度、行ってみるべし!!
→右の写真は、違います。木更津じゃないです。

そして、このオチ(笑)
実は、自分で気に入ってます(爆)
いのもヒマ人だなぁ(笑)
そして、氣志團も中尾彬もビックリ!このバカップル!!(笑)
ホント、ひゅーひゅーだなぁ。
この岡田さん、なんか“今”の岡田さんじゃなくない?(^^;)
ちょっと前の落ち着く前って感じ。

てゆうか、書き上げてから気づいた。
朝東京出発して、夕方に木更津着くなんて時間がおかしすぎる(笑)
余裕で、午前中に着いちゃうよ(笑)
そんじゃあ、ちゃんの家がめっちゃ木更津から遠かったとゆうことで!(笑)
岡田は、徹夜でちゃんを迎えに行ったとゆうことで!
ハイ、オッケー!(オイ)
Special Thanks★Honoka.


B a c k  H o m e