ジムカーナとは?


 えのあきら氏「JyaJya」や東本昌平氏「キリン」、神塚ときお氏のゥ作品 等、漫画でもとりあげられる機会が増えたとはいえ、実際目にした事のある方は ごく少数でしょう。

 端的に言えば「舗装された広場(駐車場など)や教習所等にパイロンでコースを 作り、1台ずつタイムトライアルする競技」です。

 メリットは――
 ――といったところでしょう。

 免許をお持ちの方は、教習所や試験所のクランク、S字、パイロンスラロームを 全速で走り抜けるのをイメージして下さい。
 Uターンや8の字、360度以上のターン(俗に「回転」と言う)もふんだんに 取り入れられます。

 JAGE (二輪ジムカーナ主催者団体協議会)の大会リザルトページから、パイロンのアイコンを クリックするとコース図が見られます。

「要するに極端な小回り曲芸だろ? 実際公道やサーキットでコーナリングするのとは 全然違うじゃん」

 そう思われても無理ありません。
 走った事がない方は、実際に見てさえピンと来ないと思います。
 でも。

 少なくとも私の場合。
 公道で交差点を曲がるのすら怖く、コーナリングを楽しむどころではなかった状態から、 実質走行キャリア1年未満で初めて走ったミニサーキットで膝擦り出来る程度になったのは、 ジムカーナの練習をしていたからに他なりません。
 それ以前に、ジムの練習していなかったらいつまでたってもまともに乗れず、 バイクに乗る事自体、すぐに止めてしまったと思います。

 それに、違うジャンル(ロード、モトクロス、峠)でバイク走らせていた人は、 ジムカーナにも直ぐ対応し、それなりの成績をあげています。
 逆にジムカーナ上級者はサーキットやダートトラックに対する適応も早いそうです。
 応用は効くんです。

 要するに旋回半径が大きかろうが小さかろうが、加速・減速・コーナリング する事に変わりないという事ですね。

 まぁ、役に立つとかどうとか、そんな事はどうでもよろしい。

 フロントが浮くまでフル加速してますか?
 フロントがロックするまでフルブレーキングしてますか?
 ブーツのつま先が接地して穴が開くほどフルバンクしてますか?
 カウンターが当たるほどパワースライドしてますか?

 全力でコーナリングするのはとにかく楽しいですよ?

 騙されたと思って、ともかく一度お試しあれ。是非。


 ――と申しましてもその辺の駐車場とか、ましてや公道で練習しないで下さいね。
 各種ジムカーナ系主催者団体が開催する練習会に参加すれば、体力の続く限り走れます。
 参加費も大抵\3000〜\5000程度。
 初心者向けに走行枠を確保し、インストラクタが付く練習会もあります。
 これで免許や一般人に迷惑掛ける心配なく走り込めるとあれば、安いものでしょう?



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