陰陽説とは?
東洋医学の核をなす概念で、紀元前1000年の頃に中国で生まれました。
世の中に存在するすべてが、それだけ独立してあるのではなく、陰と陽という対立した形で世界ができあがっていると考える原理で、陰と陽はおたがいに影響しあったり、、補い合ったりして、陽が極まれば陰が萌(きざ)してくるというようにして新たな発展を生むという考え方です。
例えば、男(陽)女(陰)、天(陽)地(陰)など、また善悪、昼夜、右左まで、すべてのものが陰陽に例えられます。
人の体でいうと、内臓や組織や細胞が(陰)でエネルギーや生命力が(陽)にあたります。
五行説とは?
五行説は陰陽説とともに、東洋医学の二大柱を構成しています。
陰陽説よりも少し新しめの紀元前400年頃に生まれました。
五行説は、『水』『木』『火』『土』『金』という自然界の5つの要素(5元素)からなり、森羅万象をこの5つの要素で説明する、シンプルにして壮大な宇宙観で、古くから占いや疾病の診断と治療法に摘要されていました。また、当時の五行説は医療に適用されるだけでなく、自然科学や暦、天文学、音楽、政治の分野でも活躍し、あらゆるものが五行説のどれか一つに振り分けられていたそうです。
当初、陰陽説と五行説は別個な存在でしたが、次第に融合して陰陽五行説と呼ばれるようになりました。
そして、この五行はそれぞれの臓腑(経絡)とも結びついていて、その経絡は筋肉、感情とも結びついています。
そしてその働きとの関係性も見ていく事ができるのです。
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