アロマセラピーって何
アロマセラピーとはハーブなどの芳香植物や薬効植物から抽出した100%天然の精油(エッセンシャルオイル)を用いて芳香浴やアロマバス、マッサージなどの様々な方法で体内に取り入れ体の活力を高めたり、ストレスや病気に対する抵抗力を高めたりと、心と体を元気にする療法です。
なぜ「いい香り」で元気になれるの?
「いい香り」をはなつ芳香成分には植物中の薬効成分が含まれています。例えばほとんどの精油に含まれているモノテルペン炭化水素類(殺菌、抗ウィルス、鎮痛作用など)やローマンカモミールやクラリセージに多く含まれるエステル類(人体の中枢神経系の働きを抑制する作用など)などがあります。これらの成分の中には医薬品の原料となる成分も数多く含まれています。ですので、合成香料で作られているトイレの芳香剤「ラベンダーの香り」をかいでも安眠の効果はないわけです。精油はただ「いい香り」だからリラックスするだけではなく、香りをかいだり、マッサージをして皮膚から吸収される事によって薬効成分が体内に入り、脳や各臓器に働きかけてくれるので元気になれるのです。

 *注意
 精油には薬効成分が含まれていますが決してお薬ではありません。急性の疾病に用いて取りかえしのつかない事になったら危険です。医師の診断が必要と思われる時は早急に病院へ行きましょう。

アロマセラピー注意事項
肌に直接つけない
 飲まない
 直接日光のあたらない冷暗所に保管する
 開封後は1年以内に使い切る
禁忌事項を守る






アロマセラピーを生活に取り入れてみよう

直接吸入

〜時間と場所を選ばずリラックス〜
精油を1〜2滴ハンカチやティッシュにたらして直接香りを嗅ぐ方法です。
眠る前に枕元に置いたり、胸ポケットにしのばせておくだけでも効果的です。
旅先やオフィスなど時間と場所を選ばずに、手軽にアロマセラピーができます。
ただし、鼻を近づけすぎて、直接精油に触れないように気をつけましょう
バスタイムに

〜ゆったりつかってリラックス〜
入浴は緊張した神経や身体をゆるめてくれる最高のひとときです。
お湯で体が温まり、精油が鼻からだけでなく皮膚からも良く吸収されます。
お風呂に39度前後の少しぬるめのお湯をはり精油を3〜最大6滴入れて、できあがり。
精油はお湯に溶けないため、油膜となって表面に浮いてしまいます。その部分だけ
高濃度になってしまうのでかならず混ぜながら入浴してください。

手浴・足浴
〜部分浴でお手軽リラックス〜
風邪などをひいてお風呂に入れない時や、1人暮らしでシャワーの方におすすめです。
洗面器やバケツにお湯をはり精油を2〜3滴入れてよくかきまわしたらできあがり。
お湯をかき混ぜながら、ゆったりとした気分で手や足を15分くらい浸けます。
蒸気吸入
〜短時間で効果絶大!〜
なかなか治まらないのどの痛みや鼻づまりの時におこなってスッキリさせたり、
スチーマーの代わりに使ってお肌をしっとりとさせたいときに使います。
洗面器に沸かしたお湯をたっぷりとはり精油を最大4滴たらします。初めは1滴から
始めましょう。頭からバスタオルをかぶり、目を閉じて蒸気を吸い込みます。
気持ちいいと感じられる間(数分〜最大10分)続けます。
スプレーを使って
芳香浴

〜持ち運びもできて便利〜
車の中やオフィスでのちょっとした気分転換に使用したり、消臭剤として使ったり
します。虫除けの効果のある精油を混ぜて虫除けスプレーにしても良いでしょう。
作り方は簡単。無水エタノール(薬局で購入できます)6mlに精油を10〜20滴入れて
水を24ml注ぎます。よく振ってから使いましょう。

香りの拡散

〜長時間楽しむのに最適〜
電気拡散器やアロマランプを使って香りを漂わせる方法です。お皿の部分に水を入れ精油を数滴たらしてロウソクや電気の熱によって香りを拡散させます。香りの満ちた部屋そのものが心身に働きかけます。

マッサージ

〜足のむくみやダイエット、乾燥肌もつるつるに〜
精油は直接肌から吸収され血液にのって全身へと運ばれていくので、より効果的に体に取り込むことができます。
キャリアオイル(ホホバ、スイートアーモンドオイルなど)に精油を希釈して使用します。精油の希釈濃度は1〜3%が適当です。
計算方法 使うキャリアオイルの量×希釈濃度○%
     上の計算で算出された数字を精油の1滴分0.05mlで割ります。
     例えば10mlのキャリアオイルに2%濃度の場合
     10ml×2%(0.02)=0.2ml
     0.2÷0.05=4  つまり4滴ということです。
つくり置きをする場合は遮光びんにいれて2.,3週間で使いきるようにしましょう。




〜アロマな1日モデルコース〜

たとえばこんな1日...
使用エッセンシャルオイル ラベンダー、ローズマリー、グレープフルーツ


1   〜朝〜 2   2 〜通勤電車〜   3  〜お仕事中〜
なかなかシャキッと起きられない朝。
そんな時はローズマリーを直接吸入しちゃいましょう。
ローズマリーには頭をすっきりとさせる働きがあるので爽やかな目覚めになりますよ。

朝のラッシュほど疲れるものはありません。
密室となった電車の中には不愉快な臭いがたちこめて...。そんな時にはティッシュやハンカチにグレープフルーツを1滴落として鼻と口をおおってしまいます。
グレープフルーツには中枢神経のバランスをとる働きがあるので憂鬱な気分をきっと軽くしてくれますよ。

今日も忙しい1日がはじまります。気合いを入れるためにも頭の働きを明晰にしてくれるローズマリ−を ひとかぎ。バリバリ仕事がこなせそうです。
4  〜休憩時間〜 5  〜お食事〜 6  〜帰宅〜
仕事も一段落、短い休憩時間も有効に使ってリラックスタイム。
まわりの人にゆるされるのならば、カップや湯のみにお湯を満たしてラベンダーとグレープフルーツを数滴落とし てみて下さい。午前中の疲れが吹き飛ぶような爽やかな香りがひろがりますよ。
お友達と待ち合わせをしてお食事。ちょっと食べ過ぎちゃったみたい...。胃がムカムカする。そんな時にも消化促進作用のあるローズマリーやグレープフルーツをかいですっきりしましょう。 今日も1日お疲れ様でした。お風呂にゆっくりつかって1日の疲れを癒しましょう。むくみが気になったら、ラベンダーとリンパの流れを促進してくれるグレープフルーツを湯舟に数滴おとします。
肩こりや首の疲れが気になる場合はラベンダーと筋肉の疲労を取り除いてくれるローズマリーをどうぞ。


このように3本のエッセンシャルオイルがあればかなりアロマな生活が楽しめます。エッセンシャルオイルは小さいので化粧ポーチの中にでも忍ばせておけば邪魔にもなりません。
今回はラベンダー、ローズマリー、グレープフルーツの組み合わせで紹介しましたが、この他にも様々な組み合わせで楽しめます。みなさんも是非アロマな生活を楽しんでみてくださいね。


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