一級建築士対策 学科W(構造) Q.018解答


○(正解)

  1. この記述は間違いです。鋼材の種別を表すSN400B、SN490Bにおける数値は鋼材の 材料強度を示し、数値が大きい方が強度が大きくなります。SN490Bの方が大きい力に対して、抵抗出来る 分、座屈もしやすくなるので横補剛の間隔も短くする必要があります。逆に言うと大きな強度を期待する 為に横補剛も多く必要になります。




  2. 記述の通りですが、気を付ける箇所としては筋交いの軸部は降伏耐力(235N/mm2)であり、筋かい端部及び接合部の破断耐力(400N/mm2)で良いと言う事です。長さのある筋交い軸部は降伏して、破断する事なく、部材が伸びることにより、地震力を吸収します。一方、居部的である筋かい端部及び接合部は地震力を吸収する為に部材が伸びる余地もないので破断しないようにすれば良い事になっています。
    ※( )内の強度はSN400相当の鋼材で記載しています。



  3. 通常、構造図に隅肉溶接の記載をする時はサイズsの寸法を表記しますが、構造強度としては せん断強度になるため、有効のど厚aによって決まる事になります。



  4. その通りです。柱のように圧縮力と曲げモーメントを受ける部材はそれぞれの力とそれぞれに 対する許容応力度の比を足し合わせて、安全性の確認をします。