一級建築士対策 学科W(構造) Q.009解答


×(不正解)、正解は2

  1. 地震層せん断力CiはZ(地震地域係数)×Rt(振動特性係数)×Ai(地震層せん断力分布係数)×C0(標準せん断力係数)です。
    ここでC0(標準せん断力係数)は、0.20です。Z(地震地域係数)は1.0〜0.7です。Rt(振動特性係数)は固有周期が長い高層建物の場合、1.0以下になります。つまり、地震層せん断力Ciは0.20以下になる 事もあります。



  2. ガスト影響係数Gfとは風荷重を算定する時の係数です。建物の高さが高いほど 、この係数が大きくなるのは簡単に想像できるでしょう。風荷重を算定する時のもう一つの係数として 地表面粗度区分と言うのがあります。地域により、T〜Wに分けられています。設計をする度に行政庁に 確認したり、ネットで調べたりします。殆どの地域はVです。都市化が極めて著しい地域、つまり、高層 ビルがたくさん建っているような所はWとなり、風荷重も大きくなります。
    ビル風と言うのを聞いた事があると思います。



  3. 屋根ふき材や外装材を検討する時は建物の骨組み(建物全体)を計算する時よりも大きいピーク風力係数と言うものを用います。屋根ふき材や外装材が外れると建物内部に風が入り、大きな荷重を受けてしまうため、屋根ふき材や外装材については大きな値を用います。“瞬間風速”がこれにあたるものです。



  4. その通りです。雪の少ない一般地域では大雪が降った時に地震や暴風となる事はありませんが、降雪期間の長い多雪地域では積雪がある時に地震が来る事も十分に考えられます。よって、荷重を組み合わせて検討を する事も必要です。