KB1型レジェンドのレビュー

 

KB1型レジェンドはホンダがその持てる技術の全てを出し尽くした感のあるクルマであり、ホンダの意気を感じる。今後こ

のようなクルマがホンダから発売されることはないであろうと思われるほど気合が入ったクルマ。技術的・機能的な面で

のホンダの狙いは達成されたが、商品としては若干ポイントがずれていたといわざるをえない。「機能はすばらしいが、

誰に売りたいのか明確ではなく、割高な価格もあって売れず、絶版になってしまった」という意味で、図らずもセフィーロ

NA31型の後継車にふさわしいクルマとなった。

 

さてKB1型のポイント

 

@      SH-AWDという先進の4WDシステム

とにかく、このシステムが売り。不満なし。前後左右の制御に関してはATTESA E-TSよりも進んだ制御が行われ

ている。あらゆる路面・シチュエーションで有効なシステム。技術者が日産出身ということで、ぎりぎりセフィーロと

の連関性があるともいえる。

A 非常に充実した安全装備

衝突安全性:高剛性ボディ、エアバック、プリテンショナー付シートベルト

   走行安定性:SH-AWD、VSA、衝突軽減システム、ブレーキアシスト、EBDTRC

B      ホンダ自慢のVTEC V6 3.5Lエンジン

300psのパワーは十分。排気量の割に軽々とフケる。どうしてDOHCじゃないんだろう。

C 非常に充実した内装・装備

ナビ、BOSEサラウンド・サウンドシステム、革の内装、自動防眩バックミラー&サイドミラー、IHCC

ヒーター&ベンチレーター&シュクラ製ランバーサポート付のパワーシートバックモニター付 ヒーター付サイドミラー

リモコンエンジンスターター付 ETC 
Dスポーツセダンとして考えれば納得のいくスタイル

E高速をゆっくり走ればまずまず伸びる燃費(高速では最高で16km/L以上を記録)

Fこなれた値段

 

気になる点

@      やはり大きなボディは取り回しに気を使う

A      右ピラーの死角が大きい、というか車体全体に死角が多い

B      リアワイパがない

C      専用部品が多く、割高な純正部品を使わざるをえない

D      専用ナビが使いにくい

E      デフオイルのインターバルが短い

F      タイヤのサイズがレアであるため、選択肢が少ない(235/50R17