なぜ、プリメーラUK?


プリメーラとの関わり

P10型プリメーラは1990年のデビュー時より、高い走行性能によって雑誌等で高い評価を受けていた。NA2000ccの量産FWDセダンとしては事実上世界最速クラス(M/Tだとゼロヨン16秒!)であったこともあり、ずっと気に留めていたクルマだった。P10型の途中から、イギリスサンダーランド工場で生産され輸入された5ドアがラインナップされた。P11型にモデルチェンジした5ドアモデルは「プリメーラUK」として1997年2月から1998年9月まで短期間日本に輸入された。プリメーラの中でも「英国製」「機能的なハッチバック」「なんとなくかっこいい」というちょっと違ったプリメーラUKはお気に入りの車であり、当時もう1台保有できる余裕があれば欲しい車の1台だった。

私がプリメーラとの直接関わりを持つようになったきっかけは、1999年頃から父親のクルマを私が選定・購入(中古だが)するようになったことだった。。それまで父親が購入した車は、所謂「中古車屋にうまくやられた」車が多かった。例えばE90型スプリンターの場合、10万キロ以上の多走行車であるにも関わらず「学校の校長先生が乗っていたクルマなので程度がいいです(中古車屋の常套句)」という謳い文句を鵜呑みにして、安くない金額で買わされていた。ちょうどその頃、ネットオークションが盛んになってきており、比較的割安で程度のいい中古車を探せるメドが立ったため、父親に対し「今後は自分がクルマを用意し、東京から持ってくるからそれに乗れ!」と宣言し、E90型スプリンターの後継車を選定したのが1999年の11月だった。
   
それまで父親が乗った自家用車

       
トヨペット コロナ     T20型 1500cc
       
プリンス スカイライン S5型 1500cc
       
日産   チェリー   E10型 1000cc
       
マツダ  ファミリアプレスト  1000cc
       
日産   バイオレット 710型 1400cc
       トヨタ   スプリンター  E40型 1200cc
       
マツダ  ファミリアAP(X508)  1500cc
       
トヨタ   スプリンター  E80型 1500cc
             トヨタ    スプリンター E90型 1500cc


ほどなく、走行2万キロ
1991年型サニー1500スーパーサルーン(FB13型)を探し出し、1999年の年末に父親に引き渡した。機械的なコンディションは良好なクルマだったが、しばらくして父親から「シートが小さく疲れやすい」「燃費がスプリンターより悪い」との話が出て、少しボディを傷めたこともあり、2002年春に他の車を物色することにした。車庫にはカローラ・サニークラスまでの車しか入らないという思い込みがあったが、念のため車庫を確認したところ、FB13型サニー(4250mm)+150mm程度まで可能であることが判明し、もう少し選択肢を広げられることになった。

ここで、もともと気になっていた全長4400mmのプリメーラが浮かび上がり、父親のニーズというよりも私個人が乗ってみたかった1991年型のプリメーラ2.0Tm(HP10型AT)を東京で購入し、田舎に持ち帰りサニーと交代させた。なお、サニーはネットオークションで売却した。

   
   父親のHP10評
      ・今まで乗った中で一番馬力があり、すごく速い。
      ・室中もトランクも広い。
      ・車体ががっちりしている。
      ・足回りが硬い。
      ・飛ばす気になる
      ・サニーより燃費が悪い
      

余談だが、同じ年2002年秋、友人がそれまで保有していたプレリュードを廃車にするにあたり、代わりの車の相談を受けたため、同じくプリメーラHP10のTeを推薦した。友人の実家(仙台)との往復でストレスが溜まらない程度のパワー・安定性と、駐車場の制約、値段を考慮した。本人曰く「もっと早くプリメーラに乗るべきだった」ということで大変気に入っていた。(その後この友人にはHP10の後継としてレガシーB4RSKを推薦した)

またまた同じ頃、別の友人が結婚を機にそれまで乗っていたトヨタ・スターレットを適当な車に代えたいとのことだったので、比較的コンパクトで、収容力があり、趣味性もあるお気に入りのプリメーラUK(FHP11型)を推薦した。彼によれば、プリメーラUKはタマ数が少なく、なかなか選べないので、結果的にタマ数が多いプリメーラワゴン(WP10)にしたとのことだった。


   自分のHP10評
      ・FWDを感じさせないハンドリングでフロントの接地感、高速安定性もすばらしい。
      ・中低速トルクが十分で、活発なエンジン
      ・出足がすごくいい
      ・室中もトランクも広い
      ・車体の剛性がかなりしっかりしている
      ・サスが結構硬い
      ・高速で伸びる燃費(14〜15km/L)


しかしながら、HP10型は年式的にそろそろ様々なトラブルが発生するようなタイミングとなり、父親が乗るにはやはりサスが硬く、ハイオク仕様で経済的ではないこと、一般道では伸びない燃費という問題があった。そのため再び後継を探し始め、一回りエンジンが小さい1800ccモデル(P11)が適当ではないかと考えた。P10ひ比べP11はだいぶ一般的になったことももちろん考慮した。そして再び車庫の寸法を精査し、4400mmのHP10に30〜50mm程度プラスであればギリギリ大丈夫でP11型でも問題ないことは確認した。2004年6月に走行距離4万キロ程度で程度がかなりよい1995年式プリメーラ・カミノ1800Ciを購入し、HP10型と交代させた。

   父親のP11評
      ・HP10より力が足りない。(とにかくHP10は速かった)
      ・室中もトランクも広いのは同じ。
      ・車体は少し大きく、ガッチリした感じは減った。
      ・サスがやわらかくなった。
      ・HP10より1〜2km/L燃費がいい。


父親は大変気に入って乗っていたが、2005年末に一時不停止の車と接触し中破。買い替えも考えたが、父親本人が気に入っているということで、結局修理して乗ることになった。その後2007年秋に父親が他界し、実家に残されたP11型を2008年春に処分(第3者に譲渡)した。

実家は田舎なのでとにかく「足」がないと身動きがとれない。実家に帰り自由なクルマがなくなるとやはり不便そのものであった。たまに帰省する妹も「不便」と漏らし、時折首都圏から帰郷する親戚が来て利用することもあるため、低コストで実家に常備する車を物色することとした。(今思えばP11を処分しなくてもよかったのかもしれない)
     
     条件
     1:2台目ということで、コストはかけられない
        イニシャルコストが十分にこなれていること(低年式車)
        維持費がかからないこと
          →整備コストが安い(必然的に国産車)
          →税金を考慮すると、2000cc以下
          →メンテナンスが十分で、程度良好な素性
          →任意保険の料率クラスが高くないこと(セフィーロNA31は 対人:対物:搭乗者:車両が4:6:5:4)
     2:田舎での冠婚葬祭にも使える目立たない4ドアセダンタイプ
     3:自分が使用する場合のこだわり
          →ある程度のパワーと良好な操縦安定性
          →腰痛になりにくいシート
          →優れたブレーキ(少なくとも4輪ディスク)
          →希少性(笑)

車種選定にあたって、家族親戚を含めそれまでのP11型に慣れているということで、再びP11型の導入を考えた
。P11ならば、もともと自分のお気に入りのプリメーラUKも候補となる。プリメーラUKも、十分に値段が下がっており、希少な外国製にもかかわらず、メンテナンスは国産と同じであり、このクルマを選んだオーナーは間違いなく車好きであるから、一定以上のメンテナンスが行われていて、程度がいい可能性が高いこと等、条件を満たしており、自分が運転して首都圏と往復する場合の動力性能・操安性も考慮した結果(単に「欲しかった」からかも)、2008年9月に適当なタマが見つかり、購入した。自分に関わるプリメーラはこれで5台目ということになる。