B級グルメ

決して食通というわけではないものの、同じ値段なら少しでもおいしいもの、ありふれているけど特別においしいものにはちょっとだけ興味がある。そんな庶民のB級をいくつか紹介したい。

●とんかつ
 とんかつはどのような肉、衣、揚げ具合であっても一応格好がつく。ブルドックソースを使えば同じ味かもしれない。しかし、同じとんかつでもファミレスや一般食堂とは違い、専門店はやはりというか当然というか全然レベルの違うものを供してくれる。1000円では感動を味わうことはないが、+1000円程度で間違いなく今までと違った何かを味わえる。

@燕楽(新橋or御成門)★★★★
東京でも指折り数えられる名店。訪れたのがちょうど昼時であったため、席につくまで約10分ほど待った。2Fでカツ丼を注文。約10分ほどで目の前に。やはり肉が全然違う。かつが濃い目のタレに負けていない。ここはカツ丼にするカツは若干早めの油からあげ、余熱で中まで熱を通し、煮込んでちょうどいい具合になるようにしているとのこと。
A勝漫(淡路町)★★★★
東京で1番との声もある名店。訪れたのは12:50頃だったが、待たずに席につくことができた。周りのサラリーマン諸氏は大カツ丼1600円を注文している割合が高いが、特ロースカツ定食2100円を注文。16〜20ミリはある厚手でさしが入っている肉を使い、ごま油をブレンドした油でじっくり揚げていて、店内にはごまの香りが漂っている。ごはんの炊き加減もGood。漬物にも手を抜いていない。1口大に切ってあるかつをほおばると、絶妙の揚げ具合を堪能することができる。
B睦巳(千歳烏山)★★★
駅から少し離れた住宅街に位置する目立たない店だが、味は1級品である。特ロース定食\1700。

Cとん太郎(西永福)★★★
井の頭線西永福駅前。特厚のかつは見事。
D丸五(秋葉原)★★★
秋葉原の名店。ごま油の配合と、甘ったるくないソースが特色。三元豚使用。
Eかつげん★★★
恵比寿の名店だったが惜しくも閉店
F玄琢(赤坂)★★★
赤坂の路地裏名店。特厚ロース定食\1600。

●ラーメン
ラーメンについては多くの言葉は必要としない。様々な人が様々な嗜好を元に独自の世界を創り出していて、関連サイトの数も莫大である。マニアのように何百・何千箇所も食べ回るようなことはしないものの自分なりのお気に入りはある。最近の流行の店にはまだ行けていないのが残念。

@めん徳(高円寺・・・閉店)★★★★
昭和61年末に閉店した店だが、個人的にこの店を上回るラーメンに出会ったことはないと断言できる傑出した店。
A起平(札幌)★★★
癖のある赤味噌の味が病みつきになる。
B渓流(仙台)★★★
濃厚で野菜がいっぱいの味噌ラーメンでボリューム満点。山の中なのにいつも客いっぱい。

●麻婆豆腐
丸美屋の麻婆豆腐を食べて満足している分にはそれはそれでいいのだが、本物を知ってしまうと、とたんに何だか「今までのは何だったんだ?」と思ってしまう。

陳麻婆豆腐(赤坂見附)★★★★
中国成都に本店がある陳麻婆豆腐。この店は麻婆豆腐発祥の店とされている。本場の四川料理らしく、ヒリヒリとする辛さや、痺れるような辛さが渾然一体となった複雑な味で、硬めの豆腐の中華風スパイス煮込みといった感じで、とにかく他の麻婆豆腐とは一線を画している。ランチ1050円で間違いなく感動できるが、一般の人の舌には若干刺激が強すぎるか?陳健一麻婆豆腐とは別

●いか
日本全国どこでもイカは手に入るし値段も高いものではない。しかし新鮮さがどれほど重要かということをあまりにもはっきりと示す食材がまさにいかであるということを、ある時知ることとなった。それ以来、どんないかも鮮度が悪いと感じてしまう。

川太郎(佐賀県呼子町)★★★★
店の中央部に生簀があり、注文が入ってから網でいかをあげ、短時間でさばくため、とにかく新鮮。これ以上のいかは食べたことがない。

●ふぐ
「ふぐ」は1980円で食べられる世の中である。しかし、しょせんボリュームはほんの少しである。新鮮でうまいふぐを腹いっぱい食べるなら、産地の民宿がいい。さてそれはどこか?

グルメ民宿はまもと(福井県小浜市)★★★★
福井はふぐの水揚げが実は全国4位である。民宿が網元であり目の前の海に生簀がある。その日に食べるふぐはその日にあげるので新鮮。焼きふぐ、唐揚げ、てっさ、てっちり、雑炊等でとにかく腹いっぱい。浜値で7000〜8000円のとらふぐを一人当たり2匹使うとのこと。他で食べるふぐは全てみずぼらしく感じる。一泊二食で15000円はびっくり。拉致被害者の地村(濱本)富貴恵さんの実家は隣で親戚同士。

●とん汁
簡単な料理であり、とんかつ屋でも松屋でも食べることが出来る。しかし、とん汁だけで客を呼べる店がある。

たちばな(新潟県新井市)★★★★
日本で唯一(?)、とん汁だけで客を呼べる店。具はたまねぎと豆腐、豚肉の3種類だけだがとにかく具沢山で新潟産の味噌でクリーミーに煮込まれたとん汁は国宝級といえる。

●ほうとう
山梨の郷土料理である。社会人になって初めて山梨に出張に行った時、泊まったホテルの人から聞いて食べに行った。基本的に野菜入り味噌煮込み極太もっちりきしめんといったところである。今では山梨に行くたびに食べるようになった。

小作(山梨県内数箇所)★★★
甲府市内中央、清里、山中湖、河口湖、昭和インターそば、諏訪インターそば他、県内数箇所にある有名店。ひょっとして他にもっとおいしいところがあるのかもしれないが、自分としてはここがほうとうを最初に食べた店であり、スタンダードである。とにかく1品だけで腹いっぱい。

●せんべい
日本らしいお菓子であるせんべいは各地方においしいものがある。個人的にはたまり醤油系の堅焼きせんべいが好きなのだが、なかなかこれはというものには巡り合えなかった。約10年前に出あったのがこれである。

名作(新潟県 新野製菓)★★★
非常に目の詰まった堅い生地と深みのある醤油味をもったせんべい。この組み合わせはベストである。どこのスーパーでも売っているわけではないため車で約10分の大型店まで買いに行くのだが、たまに品切れしていることがある。


●ドライマンゴー
南国フィリピンのお土産として各種ドライフルーツがあるが、どれでもいいといいわけではない。いろいろ試してみたが最終的には
これしかない。
7D ★★★
品質に若干のバラツキはあるものの、ドライマンゴーであれば、これにとどめをさす。微妙に乾燥しきっていないタイプで、マンゴーのうまさが凝縮されている。