Traumwach
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第2関門


 「第2の扉です。
  ココでは料理を作ってもらいます。
  あ・対決ではないので安心して下さい。
  3チームが合格をもらえればおっけーです。ココを抜ければ元の世界に戻れますよ。
  
  皆さんのペアに、一人ずつ妖精がつきます。
  その妖精に欲しい材料を言って下さいね。魔法で出してくれますから。
  
  でわ、頑張りましょー」


一通り説明を受けた部員達は、メニューを決めて料理に入った。

キッチンスペースは不思議な空間で行われていた。
公平を期すために他ペアと会話は出来ないようになっている。
もちろん「匂い」も届かない。
どのペアが何を作っているのか解らないようになっていた。




海堂・ハルペアは、パスタとスープを作っていた。
料理などしたことのない海堂は、ハルのサポートに廻っていた。
「小さいと不便だから」とハルは大きくなって作っていたので、
海堂は少し淋しい気持ちになった。


     ナンデアンタハココニイナイ・・・・・


姿は「乾」でも「ハル」だから・・・
ハルは海堂の曇った顔に気付かない振りをして料理を作り上げていった。




不二・菊丸ペア


 「ねぇ エージ。何を作ろうか?
  ボクはわさび寿司なんて美味しくて良いと思うんだけど」

 「わ・わさび寿司!?」


エージは以前誤って食べてしまったわさび寿司のキョーレツな味を思い出した。


 「不二には美味しいかもだけど、一般ウケしないよ?アレは。
  ま・今回はオレに任せてよ!
  おいっしーフワフワのオムレツ作ったげる!」

 「そぉ? じゃ、任せるね。」

 「うんっ!」


さっき負けてしまったから今度は失敗できない。
エージは得意の卵料理で勝負に挑んだ。




桃城・越前ペア


 「桃先輩。料理したことあるんスか?」

 「そーゆーお前はどーなんだ?」


このペアが料理をしたことがあろうハズもない。
簡単に作れそうなものを選ぶことにした。
いつも二人が練習後に食べている「ハンバーガー」。
確かにコレなら簡単だ。
味付けと重ね方が問題だが・・・・・
不器用な二人に食べられるものが出来るのだろうか。
桃とリョーマは喧嘩しながら料理を始めた。




手塚・大石ペア


 「手塚は得意なものとかあるのか?
  俺は自信ないんだけど・・」

 「家庭料理というのはやった事がないが、キャンプの時にはよく料理をするな。
  それでいいなら俺がやろう。」

 「あぁ 任せるよ。
  何を手伝えばいいのか指示してくれ」

 「わかった」  


手塚は意外と料理が得意らしい。
手塚は妖精に食材とダッチオーブンを出してもらい、料理を始めた。

・・・鍋ではなくダッチオーブンを使うあたりが手塚らしい・・・





開始から1時間程たち、全てのペアが料理を終えた。


 「では判定して下さる方を紹介します。
  ボク達妖精の長、サカキさまデース。」


ハルに紹介された榊は落ち着いた雰囲気を醸し出していた。
ゆっくりと歩み、テーブルにつく。
名前の通り、サカキは氷帝の監督そのものだった。 ちっちゃくないし。
胸ポケにはやはりチーフを入れ、右手小指には指環もしていた。


 「何でココには知ってる人しかいないんだろう・・・???」



レギュラー達の疑問に満ちた顔などまったく気にせず、ハルはサクサクッと説明を続けた。


 「初めにお話ししたとおり、サカキさまに試食していただき、
  3チームが合格をもらえればおっけーです。
  ではどのチームから?」


ハルが皆の顔を見ると、菊丸が元気良く手を挙げた。


 「ほいほーい。んじゃオレ達からねー」


レギュラー達は元の世界へ戻るための最後の試練に入った。







テニスのみんなは料理できるのかなぁ・・・
ウチのセンパイは料理がうまいです。(薫君はまったくダメ)
一番美味しいのは料理じゃないけど、ロイヤルミルクティー
私が紅茶大好きなので!
上手く淹れれるカッコ良い男性いないかなぁ・・・
センパイみたいな人希望!!!