●近所のコンビニ 「宇宙商店」 その1 2004.3.28〜
自宅から一番近いコンビニエンス・ストアーは車で1分の「サンクス」だった。
そのサンクスが閉店し、新しいコンビニ店に生まれ変わっていた。
新店舗は外装が張り替えられ、コンビニエンス・ストアーと書かれた看板が立っていた。
確かに、外観はコンビニだが、店の名前が「宇宙商店」になっていた。
「はぁ? 宇宙商店?」 まったくもって変な名前のコンビニである。
「まぁ、名前は変でも普通のコンビニだろう」と、扉を開けて中の様子を窺う。
すると、最初に目にした商品が「野菜のタネ」だった。
まぁ、田舎だから野菜のタネは売れ筋で、地域密着型のコンビニなのだろう。
一番手前の通路、すなわちコスメティックや雑誌が並んでいる通路を向く。
いきなり駄菓子屋コーナーだった。
この時、「本当にコンビニかよ」と一人ツッコミを入れていた。
3メートル幅の駄菓子コーナーを過ぎると、右側(窓側)には、100円玉を差し込み
ノブを回すと玩具が出てくる「ガチャガチャ」が10台以上置いてある。
なるほど、子供に人気があるコンビニを目指し、そして親も連れてくるのが狙いなのか。
ガチャガチャの景品を一通り眺め、後ろを振り返ると、反対側には雑誌が並んでいた。
・・・・・・エロ本ばかり。
「オイ、オイ。この配置は、教育上の問題が・・・」でも、何せ宇宙商店である。
無限の可能性を求めている? それとも、売れる物だけしか置かない方針?
真ん中の通路は、化粧品やスナック菓子、カップラーメンなどが並んでいて、
マイナーなメーカーの化粧品安売りコーナーや雑貨コーナーがある。
雑貨は山積みになっていて、かき分けると下の方から
ダッチワイフが出てきてもおかしくない、そんな雰囲気である。
意外にも、ジュースや酒類などの飲み物は豊富で、しかもごく普通だった。
内心、「ビーボより美味いのはビーボだけ」というキャッチフレーズで
自動販売機を売り歩いた、「ビーボより不味いのはビーボしかない」
あのビーボを期待したのだが、流石にビーボは見つからなかった。
しかし、瓶ラムネや懐かし瓶のコカ・コーラが置いてあったのは少し感動もの。
一番奥の通路は、生鮮食料品や乳製品などが並んでいる・・・はずなのだろうが、
ほとんどが真空パックや缶詰などの、売れなくても腐らない商品が並んでいる。
生鮮品は、どこぞやのメーカーの牛乳が1本と、干からびかかった残り物弁当が
2個だけ陳列されていて、とても怖くて手が出せないところが
宇宙商店の全てを物語っていた。
とりあえず、発泡酒(麒麟・生黒)6本をカゴに入れレジに向かう。
レジには、星飛雄馬やハイジなどの懐かしアニメキャラが描かれた、
アルミ製お弁当箱が陳列されていた。
ここまでやるのか、宇宙商店。
奥から店員が出てきたが、サンクス時代と同じ店長の奥さんがレジを打ってくれた。
なお、この奥さんは金金の金髪で、正真正銘の外国人。
帰り際、「もしかして奥さんは、本当は宇宙人?」とかツッコミを入れてしまった。
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