『現代によみがえる龍の伝説』               2005.06.1



昔から伝説として語り継がれている架空の生き物、龍。

自然神として崇められ、破壊の力として人々から恐れられてきた。

神話の龍は自然界で竜巻や雷雲となって現れ、大地を浄化し

自然の恵みをもたらす強大な力。

そんな巨大な力を持つ龍がインターネットに住み始めたという。


例えば、大きなサイトが龍の力を持つようになっている。

アクセス数がとても多い有名サイトが小さな個人サイトを

トップページで紹介したとする。

すると、小さなサイトの管理人は一体何が起きたのか分からぬまま、

アクセス数が異常に増えていることに一喜一憂しながらも困惑し、

現実を知ると龍の力でもって精神的なダメージを受けてしまう。


また、インターネットをビジネスに取り入れ、龍の力を上手く利用した

一握りの者は、巨額の資金を生み出させることに成功している。


そんなインターネットに住み着いた龍であるが、このところその姿を

世間に見せるようになった。


それは数年前と、つい最近のことである。

1度目は、アメリカがイラクに攻撃を仕掛けたとき、

そして2度目は、中国が反日デモを行ったときのこと。

民衆の怒りがインターネットを経由して巨大な力となって膨らんでゆき、

そして人々の意見や怒りが民衆を1カ所に終結させ、

デモという形で黒くて長い列を作り、

その光景はまさしく龍の姿とあいまって姿を現わす。

抗議行動という龍の強大な力が、戦争や政府の意識を瞬時に変える。


インターネットに龍が住んでいるという神話は、既に始まっている。




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