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エッセイ  「恐怖心の克服」
                      2002.8.23


  人は誰でも恐怖心を持っています。
  そもそも、恐怖心とは何でしょう?
  生命の危機、暗闇が怖い、人が怖いなど、怖いと思うものはいくらでもあります。
  でも実際、社会で生きていくためには、怖がってばかりでは何もできません。

  確かに、危険な場所や危ない状況にいる場合は、誰でも怖いと感じます。
  でも、人が怖いとか、暗闇が怖いとかは、生命が危ぶまれる状況になくても
  怖さを感じることがあります。
  特に感受性の強い人などは、「人を見たら泥棒と思え」じゃないけど、
  過敏に反応してしまい、対人関係に非常に気を使います。

  危険な状態にある訳でもない「恐怖心」は、実は冷静に判断すると
   「自分の心」です。
  本当は全然怖い状況にはないのに、自分で怖いと決めつけているのです。
  いつも自分のことばかり考えているから、
  「こうなったらどうしよう」とか、「この様にされたらどうしよう」とか
  先のことばかり考えてしまいます。

  まぁ、世の中には確かに危ない人もいない訳ではないけど、その様な人が集まる
  場所や雰囲気を察知して、近づかない、逃げるなどの行動を早めに起こせば
  いい訳です。
  感受性の強い人は、そういうのも感知する能力は高いと思います。僕もそう。
  実際のところ日本はまだまだ平和ですし、そんなに悪い人もいないと思います。

  もし、あなたが世の中は悪人が多いと思っているなら、それはあなたの心がそう
  思っているからです。
  例えば、自分が信じられない人は、当然のことだけど他人も信じられません。
  その人が見ている世の中は、悪人ばかりに見える様です。(実際こんな人知ってます)

  まず、自分の心や行動を変えていかないと、生涯つらい人生を送ることになります。
  恐怖心を克服するためには、次のことがとても大事です。
  気持ちを切り替えて開き直ること。
  開き直るには、怖いと思うことを事前に頭の中でシュミレートして、対策を立てて
  整理しておけば、少なくとも怖さは半減します。
  後は、やっぱり経験ですね。自信をつける経験を重ねること。
  それと、自分のこと(心)ばかり考えないこと。
  また、常に相手に喜ばれるよう行動を起こすこと。
  相手のことを考えていれば、自分の気持ち「悲しい」や「怖い」といった感情に少しずつ
  変化が表れます。
  最初は何でもいいから、ちょっとした行動を起こすこと。
  相手のために、相手の顔が笑顔になるように。
  別に、笑わせなくても、一生懸命相手のために、その人の気持ちになって協力して
  あげれば、その人は自然と笑顔になります。

  まず最初は、小さなことから始めてみませんか?
  誰かのために・・・
  あなたを応援してくれている人のために・・・
  そして、あなたの有意義な人生のために・・・



  
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