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エッセイ:〜この星に生まれて〜 2002.12.11
ちょっとした過ち
ちょっとした信頼関係の揺らぎ
ちょっとした意見の相違
些細なことで人の心は 悲しんだり 落ち込んだりするもの
一人部屋の中で考える 後悔の念 失望 怒り・・・
そして 部屋の中に閉じこもる
もう どれくらい経っただろう?
ある夜 そっと窓を開けてみる
空を見上げると キラキラ光る綺麗な星空
月が白銀色の光りで あたりを照らしている
次の日の朝も そっと窓を開けてみる
空はどこまでも青く 果てしなく
琥珀色の光りが僕を包んでくれる
風が優しく 雲がゆっくりと流れ
草木が 花が そよそよと揺れている
耳をかたむけると 今まで感じていなかった
鳥の歌声 風とのふれあい 光りの温もり
遠い記憶にしまい込んだ 新たな出会いと発見
僕は今ここにいる ここで この世界で生きている
日本という本当に小さな国の さらに小さな街の中で
所詮 日本なんか小さな島国
海から突きだした小さな陸
地球のほんの一部分でしかない
でも 空はどこまでも続いている
果てしなくどこまでも
太陽があり 水星があって 金星 地球 火星 木星・・・
その地球も 太陽系の10個の星の1つにしかすぎない
それこそ 太陽系が属する銀河系の中で
地球の存在に どれだけの意味があるのだろう?
その銀河系だって 宇宙全体から見たら
数ある惑星集合体のうちの たったの1つの集合体でしかない
大きな宇宙の中の小さな星で
地球とい名の小さな星で
僕は生まれ 僕の世界の中で今生きている
一生懸命 生きている
でも 僕の存在なんて 壮大な宇宙空間から見れば
本当に 本当に 小さなもの
その僕が抱えている悩みに 怒りに 悲しみに
一体 どれくらいの価値があるものなのだろうか?
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