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小ネタ シリーズ 「ちっとも怖くない怪談」 第5回
  2002.9.22


第16話  「悪魔の子守歌」


  真夏のじめじめした熱帯夜の晩のこと
  初老の男と その孫と思われる子供が
  手をつないで ある町をさまよっていた

  初老の男は土地勘がないらしく
  人里離れた場所へと どんどん離れていく
  「一体ここはどこだ?」

  ついに 灯りさえない暗い場所に辿り着いた
  孫と思われる男の子は
  「おじいちゃん、何だか薄気味悪いよ。帰ろうよ。」と
  おじいちゃんに話しかける

  そして たどり着いた場所は
  悪魔に襲われ 廃園に追い込まれた動物園であった

  真っ暗な動物園を さまよっていると
  「アッウォーン」
  「グァルルルルー」
  時より 遠吠えのような 獣の呻き声が聞こえる
  その動物園には 生け贄として捧げられた動物たちが
  今も生存しているという

  そして、孫が暗闇で光る2つの目を見つける
  「あっ、あれは?」
  すると おじいさんが
  「あっ、クマとコウモリだ」・・・「悪魔の子守歌」・・・(強引で賞)
  
  
第17話  「生き地獄」

  小雪の舞う 冬の寒さが厳しい日のこと
  古びた西洋の館で雇われている老婆は
  いつものように昼食の用意をしていた

  その日の老婆は体調が良く
  豪華な昼食が出来上がった
  「これは素晴らしい。ご主人様にさぞかし喜ばれる」

  少しすると、階段の二階からご主人様の足音が聞こえた
  ご主人様は「昼食はまだなのか」と
  一言老婆に言う

  老婆はすぐに答える
  「はい。今日は腕によりをかけて作りました。今すぐにでも食べられます。」

  ご主人様は老婆に向かって答える
  「そうか。でも、まだ食べたくない。」
  
  老婆は「そんな。せっかく腕によりをかけたのに・・・」と答える
  すると主人は・・・「いや、まだ腹は空いとらん」と一喝する
  老婆は「それでは、いつ召し上がるのですか?」と質問する
  
  怒り狂ったご主人様は、遂にこの言葉を発した。
  「1時以降食う」・・・生き地獄・・・(こじつけたで賞) 


第18話  「超大火災」

  高層ビルが建ち並ぶ 大都会・東京
  その日は午後から雨が降っていた

  微かに煙が立ち上る
  その煙は 高層ビルの地上12階から上がっていた
  ビルの入り口からは けたたましく鳴る警報機
  そして 叫びながら飛び出してくる人々の群
  
  交差点では 上空を見上げる観衆の渦
  そして緊急事態を知らせるサイレンの音と赤い光り
  
  次第に雨足は強くなり 野次馬の数は少しずつ減っていく
  そこにたたずむ 1人の女性
  彼女は彼にこう言った
  「傘がないの」
  「ちょうだい。傘、いい?」・・・「超大火災」・・・(落選)
 
 
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