画像劇場 第13回  「僕らのヒーロー」




第2話  エヴァンゲリニャン






カツラギ(ミサト)隊員

 「カツラギからネルフ本部へ。

  緊急事態発生。大変です。

  第三新東京市に第二のシトが現れました。

  大型ネコ怪獣のシトが、エヴァ訓練生の

  シンジ君に襲いかかろうとしています。

  私では手に負えません。応援を要請します」





シンジ

「な、なんだよコイツ。あっちへ行けよ」

















カツラギ隊員

 「シンジ君、聞こえる? 聞こえるなら応答して」




シンジ

 「うん。聞こえてるよ。ミサトさん」





カツラギ隊員

 「シンジ君、よく聞いて。

  意識を集中してシンクロ率を高めるの。

  そして、エヴァンゲリニャンに変身するのよ。

  今の状況じゃそれ以外、助かる道はないのよ」





シンジ

 「ミサトさん。そんな。ボクには出来ないよ。

  弱虫のボクが、勇者エヴァンゲリニャンなんかに

  なれる資格ないよ。

  怖いよぉ。早く助けてよ」

















カツラギ隊員

 「シンジ君……。いつまでも逃げてちゃだめ。

  自分の問題は自分で解決するのよ。

  あなた男でしょ。

  シンジ君。今日はね、私、誕生日なの。

  本当のシンジ君を私にプレゼントして」




シンジ

 「うん。分かった。ミサトさんの言うとおりかも知れない。

  ミサトさんのために、変身してみるよ」








  ―― ヘンシーン ――

















シンジ

 「やっぱり無理ぽ。ボクには出来ないぽ……」




カツラギ隊員 

 「シンジ君の意気地なし。

  あなたなんか、シトに壊されちゃえばいいんだわ」




シンジ

 「そ、そんな……。

  ボク、もう一度だけやってみる。

  新しい自分に生まれ変わるよ」








  ―― ヘンシーン ――

















シンジ

 「ミサトさん。

  ボク。産まれたみたい。

  自分を守っていたカラが割れたみたい。

  新しい自分に生まれ変われたよ」




カツラギ隊員

 「やったわね、シンジ君。 チャンスよ!

  そのまま一気にシンクロ率を高めて

  エヴァンゲリニャンに変身するのよ」





シンジ

「うん。分かった。やってみる」

 ―― エヴァンゲリニャン 発動 ――



シンジ(エヴァンゲリニャン)

 「グォォー」




カツラギ隊員


 「……。

  ……あれが本当のシンジ君の、

  いいえエヴァンゲリニャンの姿なのね」


















通行人Aさん

 「ニャ・ニャンと…… ビクーリ」

















第二のシト

 「ぐわぁー。やられたぁー」

















カツラギ隊員

 「やっしゃ〜!

  ついにエヴァンゲリニャンになれたわね。

  シンジ君。これからは地球の平和を守る

  戦士として、いっぱい活躍してね!

  今日はシンジ君と私のお祝いね」  (今夜もサービス・サービス)


















めでたし、めでたし



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