●カラオケ大会
「ねぇ、ねぇー。二次会さーカラオケ行かない? カラオケ」
「OK。いこいこ。」
「あのぉー、先輩。わたし、カラオケ行ったことないんです。」
「えっ。フユミ、今時カラオケ行ったことないの?」
「はい。是非、行きたいです。」
「楽しいわよ。早く、いこいこ。」
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それじゃ、今日のお題は・・・
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「こんな年の瀬だから、めーいっぱい暗くなるカラオケ大会」(パフ・パフ)
「先輩。何ですかそれ?」
「だから、今日のお題。 誰が一番気持ちが沈む歌を唄えるか競うの。」
「1番、ユウナ。唄いまーす。・・・虎舞竜のロード」
♪何でもないようなことが 幸せだったと思う♪
(うわぁー。いきなり彼女が死んじゃった歌だ・・・先輩達って・・・)
「2番、キヨミ。唄いまーす。・・・平井堅・・・大きなのっぽの古時計
♪今はもう動かないこの時計〜おじいさんと一緒に♪
(こっ、今度はおじいさんが死んじゃった歌・・・なんか気分悪くなってきた・・・)
「3番、アキホ。唄いまーす。・・・北島三郎・・・与作」
♪社長はクビを切る ヘイヘイホー ヘイヘイホー♪
(リストラの替え歌・・・そう言えば、クビになった金沢さんどうしてるかな?)
「4番、ユウナ。また、また唄いまーす。・・・虎舞竜・・・ロード」
♪何でもない夜のこと 2度とは戻らない夜ぅ〜♪・・・
(こういう人いるんだよね、同じ歌2回唄う人。それって反則技じゃない?)
「それじゃー、そろそろ、フユミも唄いなさい。」
「えっ、あのー、わたし暗い歌なんて知らないです。」
「ごちゃごちゃ言わないで、何でもいいから唄いなさい。先輩命令です。」
(先輩命令って言われても・・・)
「それじゃ、5番、フユミ。唄わせて頂きます。・・・中島みゆき・・・友情
♪悲しみばかり見えるから この目を潰すナイフがほしい♪
「さーてと。この歌が出ちゃっては、そろそろ帰ろうか。」
「友情も終わりね。フフッ。」
「バイバイ、フユミ。古時計にならないでね。」
先輩・・・なんで? どうして? 私、なんか悪いことしたの?
それに、カラオケって全然楽しくないし・・・。
あっ、いつもの社内イジメの続きか・・・フユミ・・・悲(涙)。
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2002.12.12 電言板 ●カラオケ大会(前編)より