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「結構すごい体験」過去編                     2002.7.7



あなたは、命を投げ捨てたことありますか?
僕はあります。2回程。

この体験は、昭和から平成に移り変わる時の本当の体験談です。
仕事のトラブルや極度の疲労から、僕はいつの間にか精神世界へと
引き込まれていました。
もちろん、本人は「その状態(考え方)が正常」だと思っていました。

そんな状態の中で、僕は普通の人であったにも関わらず
「自分のことをとても重要な人物である」
と信じ込んでいました。
(今考えれば、何でそういう考えに達したのか?笑ってしまいます)

その時から「突然、重要人物になった」のですから、僕はこう考えました。
「僕が本物だと困る人がいる。だから、誰かが僕を消そうとしている。」
そう、「暗殺計画」が背後にあると信じていました。

家の周りに狙撃者が隠れていて、すきあらば何時でも銃で僕を狙撃すると
本当に思っていました。
このため、数日間家の中に引き隠り、命をかけた戦いをしていました。
まるで、戦場の最前線に送られた様な体験でした。

でも、あまりの恐怖心から遂に耐えきれず、自ら外に出て「撃つなら撃て」と
身を投げ出しました。
当然ですが、銃声の音はせず、もちろん命を落とすこともありませんでしたが・・・。

そして、更に数日が過ぎた頃、周りが僕の異変に気づき、睡眠薬を飲むよう薬を
手渡されました。
この時の僕は、「この薬は絶対に毒薬である」と信じていました。
この薬を飲んで「この世を去るか」少し迷いましたが、
あまりの辛い現実(虚像)から薬を飲みました。
まぁ、当然ながら次の日には目が覚めました。(今でこそ笑えますが・・・)

でも、この精神世界での出来事は、僕の心の中では現実であり・真実だったので、
命を投げ捨てることを自ら望まないにも関わらず、この世を去る選択を2回してきました。
(根本的に自殺とは異なります。生きることが嫌になった訳ではなく、
 恐怖心から開き直って仕方なく命を投棄しました。)

今でこそ、この時の状態は正常ではなかったと冷静に考えられますが、
この体験があったからこそ自分の精神性を強くし、命の大切さを知る手掛かりに
なったことは言うまでもありません。

生きていれば良いこともあります。時間の経過や社会情勢の変化により、
物や精神の価値観が変わり、また自分の考え方を変えることにより、
違った生活が見えてきます。
時間の経過と本人の考え方次第で、人生なんて大きく変わります。
人生の苦楽などは、そんなものなのです。



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