画像劇場 第7回 「 第1回 全国 猫びろ〜ん大会 」
みなさん、こんばんはー。
私は、ネコ界の魔法司会、ハリー・キャットーです。
今宵は皆様に、地方予選を勝ち抜き、選抜された全国の
びろ〜んちゃんの中から、一番凄いびろ〜んを決める
『 輝け第1回 猫びろ〜ん大会』 をお送りいたします。
では、さっそく審査委員の紹介です。
大会審査委員には、各びろーん界の大御所をお招きしています。
まずは、北極のびろ〜んといえばこのお方、
凍死寸前のびろ〜んを得意とする アザラシの
詩語 硬直さんです。
司会 「先生、よろしくお願いします」
アザラシ 「・・・ピクッ ・・・ピク ピクッ・・・」
・
・
・
・
・
・
司会 「只今、意識を失っているようです・・・」
続いての審査委員は、ぬいぐるみ界を代表して
ラッコの、ブーム杉田さんです。
杉田さんは有名な水族館で働き、毎日ラッコの姿でお迎えして
子供達に夢と希望を与えています。
司会 「ラッコさん。厳選な審査、よろしくお願いいたします」
・
・
・
・
・
・
ラッコ 「・・・もう、だめぽ。閉館間近だし」
司会 「さすがに切羽詰まったびろ〜んは違いますね」
そして、最後は審査委員長です。
全国犬びろ〜ん大会の優勝者、沖無井ワンさんです。
司会 「委員長。しっかり目を見開いて、素晴らしい
びろ〜んちゃんを見つけて下さいね」
・
・
・
・
・
・
委員長 「くう〜 くう〜」
司会 「あらま、びろ〜んとなって寝ていますね。
委員長、委員長。 審査の方、よろしくお願いしますよ」
では、さっそく審査に移りましょう。
まずはエントリーNo1番のびろ〜んです。
それではどうぞ。
・
・
・
・
・
・
司会 「審査委員の皆様、この子のパフォーマンスは如何ですか?」
ラッコ 「なかなか長く伸びたびろ〜んですな。良い感じです」
委員長 「・・・・・・」
アザラシ 「窒息寸前の寝姿がいい味出していますね」
司会 「さて、続いてはエントリーNo2番です」
・
・
・
・
・
・
ラッコ 「腰つきがイヤらしいですな・・・」
委員長 「・・・・・・」
アザラシ 「猫よりも、マットの方が気になります。一体なんでしょうか?」
司会 「あのぅ、マットは審査には関係ありません。一応、念のため・・・」
アザラシ 「あっ、そうですよね、そうです。つい気になって」
司会 「では気を取り直して、次はエントリーNo3番です」
・
・
・
・
・
・
ラッコ 「こ、これは・・・。びろ〜ん、と言うより、ぶよ〜んですな」
委員長 「・・・・・・」
アザラシ 「カロリーの取りすぎですね。糖尿病が心配です」
司会 「続きまして、エントリーNo4番です」
・
・
・
・
・
・
ラッコ 「餓死寸前でしょうか? 行き倒れですな。可哀想に」
アザラシ 「多分、浮浪猫だと思われます」
委員長 「・・・・・・」
司会 「続いてエントリーNo5番」
・
・
・
・
・
・
ラッコ 「この子も、かなり長いですな。アングルが良いです」
アザラシ 「しっぽが伸びていないのが残念ですね。委員長どうですか?」
委員長 「くう〜 くう〜」
ラッコ 「委員長はまだ寝ているみたいですな。ダメだこりゃ・・・」
司会 「委員長。審査の方、しっかりお願いしますよ。
では、エントリーNo6番」
・
・
・
・
・
・
ラッコ 「この子は・・・・・・???」
アザラシ 「びろ〜ん、というよりモップですか?」
ラッコ 「審査の対象外ですか? ・・・委員長?」
委員長 「こっくり、こっくり・・・」
ラッコ 「委員長の判断により、審査の対象外になりました」
司会 「残念でした。次回はしっかりとした びろ〜んを見せて下さいね。
では、いよいよ最後です。エントリーNo7番の方、
大変お待たせいたしました。それでは、どうぞ」
・
・
・
・
・
・
ラッコ 「おおっ、新しい寝姿のびろ〜んですな。斬新です、お見事です」
アザラシ 「手の位置といい、寝顔といい、洗練され、文句がありませんね」
ラッコ 「猫背が反り返っていますよ。
匠の技ですな。優勝間違いなしですな」
委員長 「こっくり、こっくり・・・」
・
・
・
それでは、出場者のパフォーマンスも終わり、いよいよ結果発表です。
では、審査委員長。優勝者の発表をお願いいたします。
委員長 「優勝は・・・・・・エントリーNo8番の子です」
・
・
・
・
・
・
ラッコ 「委員長。今日は猫びろ〜ん大会ですよ」
アザラシ 「そうですよ。大体、この子は誰ですか?」
委員長 「すまん。ワシ、ずっと寝ていたから審査ができん。
この子はワシの彼女じゃ。わっ、はっ、はっ」
ラッコ 「委員長・・・。優勝は7番の子でいいですか?」
委員長 「うるさい。8番が優勝と言ったら優勝なんじゃ」
司会 「・・・ダメだこりゃ」
(オチも決まらなくてダメだこりゃ ← いかりや長介風で)
おわり
Home Back