画像劇場 第14回  「 第2回 全国 猫びろ〜ん大会 」





大変お待たせいたしました。

前回好評でした『全国猫びろーん大会』の第2回が今宵開催されます。

進行はわたくし、ネコ界の魔法司会、ハリー・キャットーです。










本日は、厳しい地方予選を勝ち抜き、選抜された全国の

びろ〜んちゃんの中から、一番凄いびろ〜んを決める

『輝け第2回 猫びろ〜ん大会』 の模様をお送りいたします。



ではさっそく、審査員をご紹介いたします。

審査委員は前回に引き続き、各びろーん界の大御所にお願いしています。


まずは昨年、北極において遭難し、凍死寸前で発見されました

アザラシ界のびろーん覇者、詩語 硬直さんです。



司会 「先生、よろしくお願いします」

アザラシ 「・・・ピクッ ・・・ピク ピクッ・・・」



















司会 「早くも凍死寸前です・・・」



続いての審査委員は、水族館に勤務していたぬいぐるみ界を代表する

ラッコの、ブーム杉田さんです。

杉田さんが勤務していた水族館はブームが過ぎて、つい最近

廃館に追い込まれました。ですが、今でもこうやってロビーでうなだれ、

子供達に夢と現実のギャップをみせつけながら、皆さんをお待ちしています。


司会 「ラッコさん。厳選な審査、よろしくお願いいたします」




















ラッコ 「・・・もう、だめぽ。閉鎖しちゃてるし」

司会  「さすが、現実に打ちのめされたびろ〜んは違いますね」



そして、最後は審査委員長の、沖無井ワンさんです。

前回は寝過ごして、まともな審査が出来ませんでした。

今回はそのリベンジです。


司会  「委員長。今回こそは審査、しっかりとお願いしますね」



















審査委員長 「くう〜 くう〜」

司会    「あらま、今回もまたびろ〜んとなって寝ていますね。
        委員長、大会始まりますよ。ちゃんとお願いしますよ」


では、さっそく審査に入ります。

まずはエントリーNo1番のびろ〜んです。

それではどうぞ。



















司会 「審査委員の皆様、この子のパフォーマンスは如何でしょうか」


ラッコ 「どっちが頭で、どっちがお尻でしょう?」

委員長  「・・・・・・」


アザラシ 「見事です。見事です。モジャモジャの毛といい、決めポーズといい」



司会  「では続きまして、エントリーNo2番です」



















ラッコ 「かなり長いですなぁ。8頭身はありますなぁ」

委員長  「・・・・・・」


アザラシ 「腕のたたみ具合が素晴らしい。放物線を画いた腰つきも良いです」



司会  「続きましてエントリーNo3番の審査、お願いいたします」


















ラッコ 「まあまあですな。普通ですな・・・」

委員長  「・・・・・・」


アザラシ 「ラッコさん、ラッコさん。フトモモがフトモモが。超セクスゥイーですぞ」


ラッコ 「おおっ、私としたことが。これは・・・萌えですな。絶対領域ですな!」


司会  「だんだん佳境に入ってきました。では、エントリーNo4番です」



















ラッコ 「壁びろーんですか。新しいスタイルですな・・・」

委員長 「・・・・・・」


アザラシ 「日光江戸村の忍者ですか? 明日は筋肉痛ですね」



司会  「次は、エントリーNo5番です」



















ラッコ 「こ、これは・・・。天井張り付きびろ〜んですな。凄すぎ」

委員長 「・・・・・・」


アザラシ 「頭のコードが・・・。電動式びろーんでしょうか? 不思議です」



司会  「今回はハイレベルの争いになっています。では、エントリーNo6番」



















ラッコ 「これまた見事な天井張り付きびろーん。中国雑伎団出身ですかなぁ」

アザラシ 「この子も後にコードが・・・。伊東家の裏技でしょうか?」


委員長 「・・・・・・」



司会 「続いてエントリーNo7番です」



















ラッコ 「ダブルびろーんですな。意気が合ってますな」

アザラシ 「可愛いです。めちゃ可愛いです。形もビューティフルです」


委員長  「くう〜 くう〜」








ラッコ 「委員長は今日もまた寝ているみたいですな。ダメだこりゃ・・・」


司会  「では、いよいよ最後。エントリーNoは8番です」




















ラッコ  「こ、こいつは・・・・・・」

アザラシ 「複雑骨折ですか?」


ラッコ  「いえ、生きてます。みごとな技です。これこそ匠の技です」


委員長   「こっくり、こっくり・・・」




それでは、出場者のパフォーマンスも終わり、いよいよ結果の発表です。

では、審査委員長。優勝者の発表をお願いいたします。


委員長  「優勝は・・・・・・エントリーNo9番のこの子です」



















ラッコ  「委員長。この猫はびろ〜んしてないですよ」


アザラシ 「そうですよ。それに、この猫は予選通過してないですよ」

委員長 「すまん。ワシ、ずっと寝ていたから審査ができん。
      優勝は、9番目の猫・・・じゃなくて・・・美少女ドールじゃ!」


ラッコ 「委員長、それでは大会がメチャクチャになります。
     優勝は8番で良いですか?」


委員長  「うるさい。美少女人形が優勝と言ったら優勝なんじゃ。
       ワシ一番のお気に入りドールなんじゃ!」


司会  「・・・ダメだこりゃ」

(今回も似たオチで、ダメだこりゃ ← いかりや長介風で)




おわり


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