画像劇場 第16回  「 ゴルゴ20 − PartV」



おいらの名前は、ゴルゴ20。






ゴルゴ ニャオティー と呼ばれる超一流のスナイパー。


可愛い子ちゃんの命と、世界の平和を守るのがおいらの仕事。


さぁーて、今日はどんな事件が起こるやら・・・。





現代はパソコンの時代。

おいらの新たな戦略は、事件依頼をインターネットで

受け付けることに成功した。

さて、今日はどんな依頼が来ているだろうか。

電子メールを開いてと・・・












新着メールは6件か。


1通目クリック ――
『欲求不満の人妻です。一晩で10万円お小遣いあげまつ!』

おいおい。いきなり迷惑メールかよ……



2通目クリック ――
『挟まったにゃ。何とかしてニャンこ。 茶トラの主婦より』


3通目クリック ――
『クローン作られるニャ。助けてにゃ。 トラにゃんこより』


4通目クリック ――
『怖くて降りられないにゃ。早く助けてニャ。 茶トラんより』


5通目クリック ――
『怖くて降りられないにゃ。早く助けてニャ。 皆さん一同』


6通目クリック ――
『にゃにゃんニャにゃーん。 ミケにゃんこより』


なぬーぅ、今日は5件も依頼が来ているのか。 しかも、全て救出依頼。

どんな仕事が待っているんだ? 

今日は忙しくなるぞ、急がねば。 それっ、いざ出動!







やっと最初の依頼者宅に到着だ。

「ピン・ポーン」

「ゴルゴ20だ。助けに来たぞ」

「あっ、ゴルゴさん。早く助けてにゃ」

「なるほど、こいつは見事な挟まりっぷりだな」














「まぁ、この程度の事件なら楽勝、楽勝!」


「助かりましたわゴルゴ様。優しくて強いゴルゴさん、大好きにゃ!」


「ちょっと奥さん。昼間っから困るんだけど。それに次の依頼が・・・」
















ふぅ。欲望をこらえて何とか逃げ切ったぜ。

さて、次も挟まった依頼か。確かクローンが何とか、とか。









「ピン・ポン」

「ゴルゴだが、誰か居ないか?」

「あっ、ゴルゴさん。こちらです。事務室です。急いで下さい」

「おおっと、これは。今にもコピーされそうだ・・・」









よし。こんな時は、コピー専門屋の要請だ。


「こちらゴルゴ、応答せよ。 今すぐ出動だ」



「ラジャー!」

♪ テケテケテン テケテケテーン ♪












さすが、コピー分裂した正義の味方。

いとも簡単に救出成功だ。 

ありがとう仮面ライダー。 僕らのヒーロー 仮面ライダー!









次の依頼は…… 怖くて降りられない、か。

さてと、いったい何処に居るんだ?

「ゴルゴさーん。こっちです。早く助けてくださーい」 (しょぼーん)

「な、なんと…… あんなところに」










・ 






この事件は少々やっかいだな。

かなりの高さだから、オイラでも救出は無理だ。

ならば、木登りが得意な仲間を呼ぶしかないか。

「こちらゴルゴ。 クマたん7号、緊急事態発生。 現場に急行せよ」

「了解クマー! 急いで行くクマー」


















さすがは木登り名人のクマたん7号。

どんなに危険な場所でも難無く解決!


「ありがと、クマたん7号。 また、頼むぜ」

「高いところなら任せるクマーぁ」




確か次も高いところの救助だったな。

「クマたん7号、次の現場へも同行頼む」

「OK、クマーぁ」









「クマたん7号、現場はここだ。 しかし、これは、何てことだ・・・」






「どうだ、助けられそうか? クマたん7号」


「・・・これは」








困ったクマー





「体重が重すぎて、オイラには無理クマー」



「そうか、それじゃ仕方あるまい」


クマたん2号を呼んでみるか。


「クマたん2号。緊急出動だ!」


「今は洗濯中。だけど仕方ないクマー。了解しましたクマーぁ」









「おまたせ。 ゴルゴさんは、クマ使いがアライグマーぁ」





全ネコ救出。よくやったクマたん2号。急な呼び出しすまんかった」


「いいですクマー。 これも世のため、猫のためクマぁー」


さて、いよいよ本日最後の依頼だ。

ええと、言葉が聞き取れなくて依頼内容が不明な事件だったな。









「ニャ。 臭いにゃ 臭いにゃ にゃにゃにゃにゃにゃー」


おりゃぴょ。

何てこった、こんなに胡散臭い事件の匂いがするのは初めてだ。

今すぐた助けてやるからな。


「イジメっ子は学校の先生が許しても、このゴルゴ様は許さんぞ」










・ 






「ひえっー。ゴルゴ20様。もうしません。ごめんなさい。許して下さい。何でもします」


「そうか。ならば罰として、雑巾掛け百回だ」


「にゃ。分かりました。もう弱い者イジメはしませんにゃ」 



















さて、今日の仕事もこれで終わりか。


今日のアフタータイムは何を楽しもうかな。


そうそう、レンタルビデオの返却日が迫っていたんだ。


急いで家に帰って名作映画の観賞と、しゃれこむか。









(ビデオをスイッチ・オン)






「にゃん」


「にゃんにゃーん」













やっぱり映画は、日活ロマンポルノに限るぜ! (by ゴルゴ20)




おわり

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