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小ネタ シリーズ 「ちっとも怖くない怪談」 第1回   2002.8.16


第1話  「恐怖の血の雨」

  その日の朝はとても穏やかであった
  古びた西洋の館に雇われている老婆は
  いつものように朝食の後かたづけを終え
  居間でテレビを見ていた
  しかし、画面の向こうから信じられない言葉が飛び出してきた
  その言葉は、天気予報のキャスターから発せられた
  「お昼からは、強風のち雨でしょう」・・・「恐怖の血の雨でしょう」・・・(微笑)


第2話  「悪の十字架」

  小雨が降る冬の寒い日のこと
  古びた西洋の館に雇われている老婆は
  いつものように昼食の用意をしていた
  ふと冷蔵庫をのぞくと、肉がないことに気づく
  「これは困った。ご主人様にひどい目に遭わされる」
  さっそく、老婆は買い出しに出かける
  薄暗い一本道の森を 坂を下ってやっと街に着く
  老婆が向かう先は犬肉を売るという噂の立つ店であった
  しかし、誰も犬の死骸を見た者はいない

  その日は朝から老婆は嫌な予感がしていた
  とんでもない物を見てしまうという予感である
  そして、その予感は的中した
  店の前に立った老婆の目に映ったもの
  それは・・・「10時開店」の札であった
  なに、店が開くのは10時からか・・・
  開くの10時か・・・悪の十字架・・・(ややうけ)


第3話  「悪の十字架」

  小雨が降る冬の寒い日のこと
  古びた西洋の館で雇われている老婆は
  いつものように夕食の用意をしていた
  しかし、その日は体調が優れず
  夕食の準備が遅れていた
  「これは困った。ご主人様にひどい目に遭わされる」
  そして、階段の二階からご主人様の足音が聞こえた
  ご主人様は「夕食はまだなのか」と
  一言老婆に言う
  老婆はすぐに答える
  「申し訳ありません。まだ準備が整っておりません。」
  ご主人様は老婆に向かって怒鳴り上げる
  「なに。まだ出来ていないだと。何時食べられるのだ」
  老婆は「10時頃になると思います。」と答える。
  すると主人は・・・「ああ、食うの10時か」・・・悪の十字架・・・(爆笑)
 
 
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