新幹線0系 38次3216両の軌跡

 0系新幹線電車は、世界初の高速鉄道専用車両として誕生し、未知の世界へ挑むという宿命から、その誕生後、相次ぐ増発の間、次々と改良が加えられていきました。ここでは、その0系新幹線電車の改良の歴史をみていきたいと思います。

1次車登場

1964年5月から9月にかけて落成。21形30両、22形30両、16形30両、25形30両(偶数番号)、26形0番台30両(奇数番号)および35形30両の合計180両が、日本車両、川崎車両、汽車会社、近畿車輛、日立車両によって製造、落成した。これらの形式を1両ずつ連結して、6両編成を組成した。

2次車登場

1964年6月から9月にかけて落成。15形30両、25形30両、26形30両、26形200番台60両、および35形30両の合計180両が、日本車両、川崎車両、汽車会社、近畿車輛、日立車両によって製造、落成した。これにより累積の製造数は360両となった。これらの車両は1次車の編成に26形200番台を2両、その他の形式を1両ずつ加え、開業用の12両編成30本が揃った。仕様は1次車と変らず、発注時期の違いだけで区別される。

3次車登場

1965年10月のダイヤ改正にともなう列車増発用として、120両を新造した。内訳は15形10両、16形10両、21形10両。22形10両、25形20両、26形20両、26形200番台20両、35形20両である。営業開始から1年間の間に起こった問題や不具合を見て、以下のような改良が行われた。
中間車の列車番号・行先表示用札差の廃止、デッキを含めた全面気密化、22形のボンネットにエアコン設置、路面清掃装置を取り付け、軸受け温度センサー取り付け、パンタグラフの碍子の絶縁強化、運転台側引窓のユニット化、列車無線用静止インバータ取り付け。

次は4次車登場です。

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