ドクターイエローって何?

 ドクターイエローとは、新幹線の走る線路を、実際の新幹線の運転速度と同等の時速270km/hで走り、10日に1回程度の割合で線路、架線などの状態を検査する列車です。車体が黄色く塗られているので、いつしかこの愛称が付けられました。

 ドクターイエローが検査する項目は多岐に渡ります。

1.信号関係
線路から送られてくるATC信号の受信状態を検査します。
923形では、1号車、2号車、7号車が担当しています。
 
2.電力関係
架線から送られてくる電力の供給状態を調べます。
923形では、1号車、2号車、3号車、5号車が担当しています。
 
3.通信関係
指令所との通信に使う無線波の受信状況を検査します。
923形では、1号車、2号車、7号車が担当しています。
 
4.集電関係
トロリ線(架線)の磨耗状況やスパーク(離線時に発生する火花)の発生状況を調べます。
923形では、2号車、3号車、5号車が担当しています。
屋根上のパンタグラフと観測ドーム
5.軌道関係
線路の幅(1435mm)の保持状況、2本のレールの高低差や傾きの狂い、磨耗状況を調べます。
923形では、4号車が担当しています。
軌道測定用台車。レーザーで0.1mm単位で測定します。