横浜市歌

作詞:森林太郎(鴎外)  作曲:南能衛

わが日の本は島国よ
朝日かがよう海に
連りそばだつ島々なれば
あらゆる国より舟こそ通え

されば港の数多かれど
この横浜にまさるあらめや
むかし思えば とま屋の煙
ちらりほらりと立てりしところ

今はもも舟もも千舟
泊るところぞ見よや
果なく栄えて行くらんみ代を
飾る宝も入りくる港

わがひのもとはしまぐによ
あさひかがよううみに
つらなりそばだつしまじまなれば
あらゆるくによりふねこそかよえ

さればみなとのかずおおかれど
このよこはまにまさるあらめや
むかしおもえばとまやのけむり
ちらりほらりとたてりしところ

いまはももふねももちふね
とまるところぞみよや
はてなくさかえてゆくらんみよを
かざるたからもいりくるみなと

 横浜市歌は、今から100年前の1909年、横浜開港50周年を記念して作られた歌で、日本で最も古い自治体の歌とされています。作詞はかの有名な文豪、森鴎外、作曲は当時の東京音楽学校(現在の東京芸実大学)の講師であった南能衛(みなみよしえ)が担当しました。

 1909年7月1日に行われた開港五十年記念大祝賀会式典にて初めて披露され、以後、横浜市民にとってはなじみの深い歌として定着していきます。

 横浜市立の小学校、中学校の音楽の教科書には、校歌と並んで必ず掲載されており、歌唱指導が行われます。横浜市育ちの自分には非常に馴染みの歌であり、中学校を卒業して10年以上経過している今でも歌えます。

楽譜(横浜市ホームページ)

斉唱(横浜市ホームページ) 伴奏(横浜市ホームページ)

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