久良岐公園

 横浜の地名で最も古い文献に登場するのが「久良岐郡」と呼ばれる場所です。初出は720年の『日本書紀』で、当時は倉樔という地名だったようで、日本書紀に寄れば、武蔵国の内乱の結果、敗れた部族の土地を大和朝廷に献上したとのことです。『続日本紀』では、この場所で白いキジを捕まえて朝廷に献上したところ、良い地名(倉=久良=久しく良い)で良い物を取ってきたということで、いわゆる免税があったとの記載もあるようです。場所は港南区と磯子区の境目あたりといわれています。

 このあたりの住宅を整備するに当たり、作られた公園が久良岐公園です。横浜市南部を代表する公園で、運動場や広場、池や展望台、さらには能舞台までも整備されています。磯子区と港南区の境目にあり、高台の港南区と、海辺の磯子区との地形差が良くわかる、アップダウンの激しい公園になっています。また外側は森林に覆われており、中央の低地に池や日本庭園がある、

 公園の周辺は散策道となっており、いろいろな発見があるかもしれません。感覚としては、散策道というより迷路でした。

 有料ではありますが、90台収容可能な駐車場を完備。見てのとおり緑がいっぱいの公園です。
 この日は天候があまりよくなかったため、ガラガラ。
 入り口から入ってしばらく歩くと見えてくるのが、横浜市電の電車。
 なかり朽ち果ててきていまして、解体も時間の問題か……。なんとか整備してもらえるといいが……。
 公園の周囲の散策道はこのような感じで、森の中を進んで行きます。
 自分は道に迷って同じ場所をグルグルまわってしまいました。
 池や畑もあり、憩いの場としても良い場所です。見てわかるとおり、日本庭園風に整備されています。
 公園の外れの一番低い場所にあるのが、久良岐の能舞台です。旧帝国ホテルで使われていた建物をこの場所に移築したもので、能のほか、お茶会もできる茶室を備えています。
アクセス
京浜急行電鉄・横浜市営地下鉄上大岡駅から徒歩20分
JR根岸線磯子駅から徒歩20分
(高台にあるのでどちらにしても山登りになります。)

バスでは、上大岡駅、磯子駅から
横浜市営バス・京浜急行バス「久良岐公園」バス停下車


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