日本三躰 永谷天満宮

 横浜あるき、記念すべき第1回目は、横浜市港南区にある「永谷天満宮」です。

 「天満宮」という名前が示すとおり、祀られている神様は、天神様、すなわち、菅原道真公です。

 「天満宮」は、菅原道真公にちなんで、梅が植えられていたり、牛が居たりするのは共通なのですが、その中で永谷天満宮は、菅原道真公が九州へ左遷された際、自分の姿を鏡に映し、それを見ながら、自分の姿を彫った三体の像のうち、1体が安置されている天満宮であります。 三体のうち1体は、菅原道真公の廟として大宰府にあったとされる安楽寺(明治時代に廃止して太宰府天満宮と統合)と、大阪の道明寺天満宮にあるとされています。

 永谷天満宮へは、横浜市営地下鉄ブルーラインの上永谷駅(N0.9)が最寄り駅です。駅からそれほど遠くない場所に位置しています。


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駅からほど近い環状2号線の道路沿いにある裏口です。左の坂を上り、奥に見える歩道橋のあたりを左に入ると、境内の真中あたりに行けます。
 環状2号線を歩いて行くと、左に見えてきます。
奥にはお寺があり、明治時代に神道が主流になるまでは、一緒に天神様を祀っていました。

 入口を正面から見たところです。石造りのこじんまりとした鳥居が建っています。その奥には数台の自動車の駐車スペースがあり、奥の階段が本殿へ続いています。

 参道の右手に見えてくる建物です。この中には神輿が置いてあります。江戸時代には、出開帳といって、永谷天満宮に祀られている尊像を神輿に乗せて江戸城や、江戸の町へ運んで行き、将軍や老中といった重要人物から一般の町人に拝観させていました。

 こちらが本殿になります。尊像が安置されている天満宮なのですが、本当にこれ?と疑いたくなるくらい、小さくて質素な本殿になっています。
 1493年に建立されましたが、1度火災にて焼失。その後再建して200年が経過し老巧化が著しくなったため、平成3年に建て替えられた3代目の本殿です。

 本殿の右側より天神山に登ることができます。山の上から町の東側〜南側を一望することができます。写真は東の上永谷駅方面を映したものです。
 なお、山の上には尊像を譲り受けた道真の子、敦茂のゆかりのものを埋めた菅秀塚や、浅間神社があります。浅間神社があるということは、富士山が見えるのかな?

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