京浜急行　600形

　都営線に乗り入れ可能なオールクロスシート車として話題を集めた600形は1994年の登場。従来の京急車両とは一線を隔したデザインが採用され、以後、このマスクが京急の標準仕様となる。8両編成で6M2Tで営業最高速度は120km/hとなっています。足回りは京急には珍しく板バリ式の台車が採用されています。最大の特徴はなんと言っても格納可能なシートを装備していることで、シングルとツインをあわせてツイングルシートと呼ばれています。これは、一部のシートにおいて片側2列となっているシートを、車掌室からの操作で1列に出来るようになっているというものです。この”必殺技”を引っ提げて登場した600形ですが、4次車からはツイングルシートが廃止されてしまい、都営線内ではただのやたらと混雑する列車とされて、朝ラッシュ時には嫌われてしまっています。

　当初は青いモケットでしたが、新1000形登場以降は一部が赤いモケットに変更されました。また、最近の運用を見ていると、ラッシュ時にもツイングルシートの格納機能は使われていないようです。

　これらのことから、更新時に車内がロングシートになるという噂も一部ではささやかれていますが、こうした現状を見る限り、ありえないとは言い切れないでしょう。