破竹会通信VOl.11 平成17年11月発行
=巻頭挨拶=
平成17年初春を迎え、新年明けましておめでとうございます。
昨年は度重なる台風の襲来、新潟を襲った新潟県中越地震、そして年末にはスマトラ島沖地震と津波による大惨事と、自然災害に見舞われた一年でしたが、同時に卒後20周年の記念すべき同窓会を開催することができました。
会長を始めとして役員、有志のがんばりは、参加して下さった同級生の笑顔で報われたような気がします。今回参加できなかった皆様も次の機会には是非元気な顔を見せて下さい。苦楽を共にした仲間はいいものです。我々も次の総会に向けて準備を開始致しますので、今後とも皆様のご協力、ご参加をお願い致します。
本年も皆様の健やかなご発展を祈念いたしております。
【編集長 本郷 貴士】
=会長挨拶=
皆様、新年明けましておめでとうございます。2005年、平成17年、昭和80年、酉年も皆様の同窓会「破竹会」を宜しくお願い申し上げます。昨年は「破竹会」にとって卒後20周年と言う記念の年であり、記憶に、そして、記録に残る年となりました。
皆様のご理解ご協力の下、役員諸氏の熱い想いが実を結び、9月19日に記念行事として勉強会・講演会・懇親会と盛り沢山の企画で「今までの20年、これからの20年」を語り合うことができました。加えて、同窓会会報10月号の「今は昔」に「破竹会」が掲載され、勉強会の内容も歯科評論3月号に掲載されることとなりました。また、HPも堤管理者のおかげで、訃報や役員会開催等の情報が迅速に掲載され、「破竹会」らしく竹林の壁紙に変更され、情報管理は万全となってきました。ありがとうございます。と、書いている今日は平成16年12月19日日曜日、破竹会通信締め切り1日前です。間際君は、20年ずっと改善されずに続けられ、ついには私のライフスタイルになってしまったようです。皆様もそれぞれのライフスタイルを築かれ、それぞれの持ち場で頑張っていらっしゃると思います。そして、低迷・困惑する歯科界を背負いつつ国民の健康を守りながらも、「はいしゃ(敗者)」っていうじゃな〜い、残念!の気分を味わい、「なんとかせにゃあかん」と思っていらっしゃるのではないでしょうか。収賄や圧力で自分達の立場向上を目指す歯科界というレッテルを今こそ剥がし、人が生きて行く上で「歯科」がどれだけ健康に関与し、生活に密着した絶対的に必要な医療であることを国民により具体的に提示する時が来たのではないでしょうか?国民一人一人が持つ個性を見極め、ライフステージそれぞれに起こる歯科的要求や問題に対して適切な対応ができる継続性のある歯科治療を含めた歯科保健体制の確立が今こそ必要だと思いませんか?もちろん、自分の出来る事出来ない事を明確にして、出来ない事に対しては出来る所にお願いする連携が大事だと思います。少なくとも破竹会の中では患者さんの意に沿った迷わせる事の無いしっかりとした連携を組んで行きたいと思います。最後になりますが、平成17年が皆様にとって、歯科界にとって、そして日本にとって穏やかで明るい年となりますよう心より祈念いたしましてご挨拶とさせていただきます。
【会長 鈴木 聡行】
=勉強会報告=
今回の卒後20周年記念の勉強会は特に気合の入った企画になりました。といっても、気合を入れたのは、鈴木会長をはじめとする4人の演者であり、名ばかりの勉強会委員の平井はなにもしておりませんので、一人の聴衆者としての感想を述べさせていただきます。講演内容については歯科評論の3月号に掲載されますし、会員の皆様には別刷りが配布される予定ですので、幸運にも私が述べるよりもそれらを参照したほうが正確と思います。
20年という歳月は、いろいろな意味で人を成長させます。常磐君は進学1年生のときから、みんなのリーダー的存在でいろいろな企画を創り引っ張ってくれていました。卒後も留学を機に自分の世界をどんどん邁進して行った様に見えます。もちろん人知れず大変さは有ったでしょうが。
牧野君は、市川、稲毛と教室よりも合宿所で多く会っていた気がします。剣道部が年間30日合宿をしておりましたがラグビー部はそれ以上だったのでしょう。だっていつもそこにいるのですから。正直言って藤本研修会のOB名簿や「臨床歯科を語る会」の抄録で牧野先生の名前を見つけても最初は繋がりませんでした。5年ほど前に高岡の先生の診療室に見学に行き、衛生士さんたちの真剣さにふれ、診療室全体のレベルの高さに驚かされました。
足立君も、稲毛の体育館で下の剣道場まで声が聞こえてくる人でした。3年ほど前より加藤塾で毎年会うようになりそのスゴサを知るようになりました。先月には私のところに来てもらい、自分で本当に困っていた総義歯ケースをものの見事に改造してもらいました。本当に見事、あっぱれでした。
鈴木会長も含めてこの4人に共通することは、学生時代から「熱い人」だったと思います。そして何より今も「熱い人」だと思います。私は同窓会の明けた月曜日の朝礼で、自分の診療室のスタッフに勉強会の話をして、「この人たちと同級生であることを僕は誇りに思う」と話しました。
【勉強会委員 平井 基之】
=井出学監の特別講演報告=
<大学の教育現状と臨床研修医・カリキュラムワークショップに関して>
東歯の名物教授の一人であった上條教授の解剖の講義をわずかの差で受けられなかった私達にとっては、逆に井出先生の「眼窩下溝⇒眼窩下管⇒眼窩下孔」などの名調子は懐かしいものがあります。あの頃は助教授で、その後若くして教授に就任された事は皆さんもご存知だと思いますが、今は学監にご就任です。月日の経つのは早いなぁ〜と感じながら、「大学の教育現状と臨床研修医・カリキュラムワークショップに関して」と題して、名調子に乗って時間超過してしまうくらいの熱演を拝聴しました。
IT化の進んでいる現在、学生1人1人がノートPCを持ち歩き、学内LANで必要な情報を入手するという、私達の学生時代では考えられない学習方法で、講義は、パワーポイントを利用したものがほとんどで、スライドでの授業は稀。各講座は、授業が終わったらその内容を一週間以内にWEB上にUPしないとならない。そんな訳で黒板に書いたものをノートに筆記するような必要もほとんどないとの事。
また、国家試験が落とさない試験から落とす試験に変化し、それに伴い、いろいろな技?を習得しないとならないのかもしれませんが、登院実習は5年の4月から予備登院、6月から1年間の本登院、6年の6月下旬になると臨床実習はせず国家試験のための勉強を1日4限週5日行います。それも、きちんと出席を取り、私達の時のように学生主体ではなく大学主体で指導する、いわゆる受験予備校状態のカリキュラムとでもいいたくなるような形に変わってきています。臨床実習による教育の濃度よりも国家試験合格率がモノを言う時代になったということらしい。
それ以外にも試験の方法が変わり、普通のペーパー試験や口頭試問の他に、オスキー(OSCE)と呼ばれる評価方法も行われています。Objective
Structured Clinical
Examinationの頭文字をとったもので、客観的臨床能力試験と訳すのですが、いくつかの臨床能力を試験するもので模擬患者を利用する医療面接だと考えれば良いようです。これは、学生だけではなく、臨床研修医の評価にも用いられます。
東京歯科大学は、早い時期からこの教育カリキュラムに取り組んだ大学の一つでもあり、他の歯科大学より先を行く教育カリキュラムとなっているそうです。
いずれにしても、市川の進学、水道橋、稲毛とまだ、ほのぼのとした雰囲気が残っていた中に教育を受けた私たちにとっては想像がつかないような事をやっているようです。
学生にしても医局員にしても我々の頃とは教育に取り組むスタンスが全然違っています。果たしてどっちの教育方法が良いのかはわかりませんが、確実に時代に沿った変革をしつつ優秀な歯科医師を輩出しなければならないという姿勢は変わっていないことだけは確かなようです。
【勉強会委員 保坂 譲治】
=総会報告=
今回の総会は委任状を特に集めていなかったため、議決に必要な過半数の会員意見を得られていないことになり、報告事項について出席者に確認をしてもらうだけのものとし、議長の選出ということでなく、司会進行を中島君にお願い致しました。
まず鈴木会長より挨拶があり、しばらく定足数に達した総会が行われていないため、破竹会会則改正、会計、役員改選、次期破竹会開催等、懸案事項が多くなっているので、臨時総会を行いたいとの話がありました。
次に山より会務報告並びに会計報告(渡邊武之君欠席のため山が代行)、常磐君より会員への種々の連絡等の通信方法についての説明がありました。
最後に2年後の予定となる次回破竹会開催場所について、地方開催にあたる回ですが、川崎ご夫妻に現地幹事を役員会としてお願いすることし、名古屋の方で開催することになったという報告がありました。
【書記 山 満】
=懇親会報告=
卒後20年。思えばあっという間でした。クラス会への参加は今回が2回目で、随分久しぶりでした。第一ホテル東京で開催された懇親会では、斉藤・金光・仁田原先生の人生の先輩として貴重なお話を伺う事ができました。
久しぶりの同級生達は、外見は微妙に変化しつつも、皆元気そうでした。
当日は円卓の自由席でしたので、美樹ちゃんと並んで座りましたが、1席空いていた彼女の隣りに浅井君が座り、久々進学A組時代の連番での会話も弾んでいたようでした。また、剛君の名司会は相変わらずで、坂田先生などの物真似をまじえながら話していた姿は、そういえば昔、後楽園球場の外野席で野球観戦そっちのけで披露してくれた物真似メドレーがとても楽しかった事を思い出しました。
そして今回、天国からの参加になってしまった名波先生、納富君。私にとっては朝早く進学に来て、尺八の練習をしている姿、芝生で昼寝をしている納富君のイメージが特に強く残っていますが、きっと一緒に笑っていた事と思います。また、名波先生はとても器用で紳士的な先生だったような覚えがあります。そんな先生の思い出についてスピーチをしてくれた小枝君はかなり緊張していたようで、観ている方が少々ドキッとさせられる場面もありましたが、小枝節炸裂といった感じでした。
2次会は場所を「ライオン」に移動して行われました。会場は全く中年集団とは思えない盛り上がり様。というより、只今青春謳歌中という感じですね。青木君の「負け組」発言も、とても好感が持てました。けれど、自分らしく生きられればそれでいいんではないかと、そんな風に思っている今日この頃です。
そして3次会はカラオケへと流れていきました。まだかなりの人がいたので、2次会に引き続き大盛り上がりでした。私はここで学生時代にあまり会話をした事がなかった大内君と随分話す事ができました。新しい発見が出来るのもクラス会ならではですね。久々に、時間も気にせず楽しい時を過ごす事ができました。しかし、実は卒業以来一度も会ってない人がいる事に気付かされます。もうそろそろ女性会員も育児等が一段落し、時間的にゆとりが出来ているのではないでしょうか?是非、この次は今回参加されなかった方達にもお会いしたいものです。
次回の名古屋でのクラス会、川崎君・輝ちゃん、宜しくお願いしますね。楽しみにしています。この20年間、歳を追う毎に東歯への愛着が増し、また今回は節目の年として破竹会の一員“仲間”である事を、再認識出来る絶好の機会となりました。そしてこれから迎える20年で、更にこれがより一層強固な絆となるに違いありません。今回は機会を得て2度程企画会議にも出席させて頂きましたが、役員の方々のご苦労・ご尽力を思うと大変有り難く、この場をお借りして御礼申し上げます。
【原 良子】
=櫻井学君、国際麻酔薬理学会で最優秀賞受賞=
櫻井学君が標記学会で最優秀賞を受賞されました。おめでとうございます。詳細はご本人に書いて頂きましたのでご覧下さい。
「2004年10月21日に米国ラスベガスで開催されたInternational Society for Anaesthetic Pharmacology (ISAP:国際麻酔薬理学会)の第13回学術大会に参加し、発表した演題“Exogenous ATP potentiates and aminophylline reverses propofol-induced sedative/hypnotic effects as assessed by BIS in human volunteers.”が最優秀賞である“Dr. Elmer Zsigmond Award”に選ばれました。
ポスターセッションでありましたが、優秀演題3題が15分間の口頭発表を行い、その中から最優秀賞を選択するという形式で、私以外の演者は、シカゴのノースウエスタン大学のKrejcie教授と、De
Neve先生(ベルギーのGhent大学とスタンフォード大学の共同研究)でした。ISAPはAmerican
Society of Anesthesiologists
(ASA:アメリカ麻酔科医学会)の中の最も大きな分科会であり、この演題は、同時に開催されたASAでも発表しました。今回、私が発表した演題内容ですが、アデノシン受容体の刺激が全身麻酔薬であるプロポフォールの催眠・鎮静効果を増強し、アデノシン受容体の拮抗が催眠・鎮静を減弱することから、プロポフォールの作用にアデノシン受容体が関与している可能性があるというものです。」
これからも皆さんのニュースを掲載していきますので自薦、他薦を問わず情報をお知らせ下さい。
=会務報告=
平成15年 10月 20日 第一ホテル東京下見
平成16年 1月
25日 平成16年度第1回破竹会役員会 日立製作所 大崎クラブ
平成16年 5月
17日 平成16年度第2回破竹会役員会 水道橋病院2階眼科カンファレンスルーム
平成16年 6月 26日 平成16年度第3回破竹会役員会 堤歯科クリニック
平成16年 7月 25日 平成16年度第4回破竹会役員会 水道橋病院
平成16年 9月 5日 平成16年度第5回破竹会役員会 新橋第一ホテル東京
平成16年 10月
17日 平成16年度第6回破竹会役員会 堤歯科クリニック
=会費納入のお願い=
平成16年・17年分の会費6,000円のお振り込みをお願い致します。なお、未納分のある方は金額を振り込み用紙に個別に印刷させて頂いておりますので宜しくお願い致します。
なお、ご質問などございましたら、下記までお願い致します。
納入方法 : 郵便為替
口座番号 : 00180−9−21946
加入者名 : 破竹会
振込額 : 6,000円 手数料は各自御負担ください
【会計 渡邉 武之】
=同窓会HP更新と情報掲示板設置のお知らせ=
現在、同窓会HPの管理等を行っている情報部に堤君と常磐は属しています。2年前にHP刷新のお知らせをしましたが、この度、更新しましたのでお知らせします。今回のトップページは堤君がデザインしました。是非ともご覧下さい。
また、前回ご案内した支部・クラス別掲示板ですが、今回は「情報掲示板」として一つにし、各クラス、各支部等の催し物のお知らせ・報告や今回の新潟県中越地震の時のような災害連絡にご利用頂けるようにしました。「会員のページ」からご覧頂き、是非とも書き込みをお願いします。
情報部では他に同窓会事務OA化、会員名簿・会費管理のお手伝い等も行っており、本部の内容も少しずつわかってきました。
今後も皆さんが利用したくなるHPを作っていきたいと思っていますので、ご意見、ご希望等をよろしくお願いします。
東京歯科大学同窓会ホームページURL:http://www.tdc-alumni.jp
【同窓会情報部 堤 正幸 常磐 修】
=破竹会通信の送信方法について=
前回の「破竹会通信」は「ハイブリッドメールサービス」によりお送りしましたが、封筒がダイレクトメールの様でもあり、気が付かれなかった方も多かったようです、失礼しました。そこで今回からは元の送信方法に戻します。
「破竹会緊急通信」については今までのように「e-mail(ML:メーリングリスト)」、「インターネットFAXサービス(iFAX)」そして「ハイブリッドメールサービス」によりお送りします。e-mailによる送信は無料ですのでe-mail
アドレスをお持ちで常にメールをチェックされている方は是非、メーリングリストにご登録下さい。
受信方法の変更等がありましたら常磐までご連絡下さい。
e-mail:bstokiwa@af.airnet.ne.jp
【通信委員 常磐 修 本郷 貴士】
=会員名簿配布について=
前回の破竹会通信で予告致しました通り、卒後20周年記念事業の一環として改訂版破竹会会員名簿を作成致しました。今回はアンケートのデータを元にお互いに患者さんを紹介し易いように、各自の診療室の案内や重点診療科目などを記号で掲載させて頂きました。同封させて頂きましたので従来の名簿と差し替えてご活用下さい。
また、住所変更がある場合や2005年版改訂版住所録に掲載されている内容に誤りがございましたら、堤までご一報下さい。
【名簿管理委員 堤 正幸】
=訃報=
・ 平成16年 9月16日 岡田 雅子(旧姓 沢口)さんの御尊父 沢口
正夫様 ご逝去
・ 平成16年 11月29日 渡辺 武之君の御尊父 渡辺
公武様(同窓会副会長)ご逝去
ここに謹んでご冥福をお祈り致します。
=勉強会のテーマ・講師募集=
破竹会勉強会は各方面で活躍している同級生に講師を依頼して勉強会を開いております。自薦他薦を問わずこういう話を聞きたい、最近こういう分野で活躍しているらしいなど、皆さんからの情報やご要望を募集しております。その節は勉強会委員平井までご一報下さい。より多くの会員の皆さんに参加して頂きたいと思います。
【勉強会委員 平井 基之】
=次回総会・懇親会の予告=
卒後20周年記念の破竹会を、大盛況のうちに終えられ、幹事として会員の皆様に感謝しております。
さて、次回の破竹会総会・懇親会の予定ですが、来年の2006年に、お約束通り地方での開催となります。今総会までに自薦他薦による開催地立候補が有りませんでしたので、役員で話し合った結果、名古屋はどうかなということになりました。
今総会で川崎雅敏、輝子夫妻と竹内英樹君にお願いしたところ、ホスト役を快諾してもらえました。名古屋は、中日ドラゴンズの優勝、来年度は新空港の開港、名古屋万博など今、日本で一番元気な都市です。是非、この目で確かめに行きたいものです。開催は残念ながら2006年度となりますが、より多くの会員の皆様にお会いしたいと思っております。是非とも皆様奮って御参加頂けるようお願い致します。
【総会委員 谷口 誠】