列車接近警報のアンテナ設置調査
−受信レポート−前回の受信レポートで、列車接近警報システムを取上げました。このシステムに興味を
持ったので、通勤に使用している東海道線戸塚〜大船間でのアンテナの設置状況および、使
用アンテナの種類等を調査してみました。アンテナの位置は、線路に設置されている直近の
キロポストを目安としています。なお、43.8キロポスト以降のアンテナ位置は、走って
いる電車の中からの確認なので、若干位置がずれている可能性もあります。位置の詳細は、
以下の地図を参照下さい(一部根岸線のアンテナも含まれています)。
列車接近警報用アンテナ設置位置(戸塚〜大船間)
使用されているアンテナの種類
垂直ダイポールアンテナ
42キロポスト付近(横須賀線側)
垂直ダイポールアンテナ
42.7キロポスト付近(貨物線側)
5エレ八木アンテナ
43.8キロポスト付近(貨物線側)
地図を見て分かる通り、アンテナはおおよそ1km程の間隔で設置されていました。
また、カーブが続く区間では八木アンテナを用いて不感地帯が生じないよう対策が取られて
いるのが分かります。45.9キロポスト付近(根岸線側設置)のアンテナは、八木を2本
組み合わせて、線路と平行にビームを向けています。この確認作業のおり、警報の受信をあ
わせて行ってみましたが、今回も貨物線での使用が確認できませんでした。
おわりに
今回の調査では、戸塚から横浜寄りの区間についても一部現地確認をしたのですが、結局
アンテナを確認することが出来ませんでした(電波は受信出来ましたが…)。
その他の区間でも同様の設置がされていると思われます。興味のある方は、確認をして
みて下さい。
なかなかアンテナに近づくことが出来なかったため、予想以上に調査は大変でした。
今回で取りあえず一区切りとし、調査を終了したいと思います(ツカレタ…)。
<追加情報1>
先日横浜に出かけるため電車に乗っていると、国道1号線バイパスと交わる手前(柏尾川
を越える手前)に、戸塚駅方向にビームを向けた八木アンテナの設置を確認しました。
<追加情報2:2003.12.31追加>
戸塚駅を出てすぐ(41.3キロポスト付近)のコンクリートブロック積みの小屋から、
八木アンテナが出ている(ビームは戸塚駅方向)のを確認しました。電波は受信してい
ませんが、アンテナの形状からシステムで使われている可能性があります。