警察新デジタル無線を受信
−受信レポート−警察新デジタル無線
ラジオライフ2003年3月号に衝撃の記事が!!なんと新デジタル警察無線の周波数
を確認したというのです。これは受信するしかない。今回のネタはちょっと他人のふんどし
で…的ではありますが、早速確認してみました。
受信に使用する受信機
受信には、IC−R7100+デイスコーンアンテナD−130の組み合わせを使用
しました(電波の方向探知に八木アンテナも使用した)。
受信する周波数帯
記事によると、旧アナログ警察無線の周波数帯とのこと。そこで、アナログ生き残り
(F系)が集中していた
148MHzをサーチして、ダウンリンク波の受信を試みました。受信の結果
受信の結果、以下の周波数で電波が出ていることを確認できました。
その他に気がついた点としては
・周波数により、受信信号の強度にばらつきがある。
・オフステップ(たとえば
148.50や148.60MHz)の周波数で、受信音が明瞭,信号強度も強いものがある(理由はわからないが…電波が出ている??)。
・八木アンテナで電波の方向を確認してみたが、我が家から北北西の方角(奥多摩方面?)
から電波が発射されていると思われる(
西多摩郡檜原村には本部無線基地局用地がある)。
昨日(
2/25)テレビでニュースを見ていたのですが、東京で発生したとある事件の映像で、映ったパトカーのルーフに通常の基幹系用アンテナの後にもう一本アンテナが設置してある
のが確認できました(エレメントの長さはほぼ同じだったように見えました)。
これらのことから記事のように、警視庁が使用していると思われます。
また、これらの周波数以外では該当する電波の受信はできませんでした。
受信しての感想
また遠くへ行ってしまうのねというのが感想です。もう無線を聞くことは出来ないので
しょうか?しかし単純な疑問が。警察は
350MHZ帯にWIDEシステムという携帯電話+従来の無線を組み合わせたようなデジタル無線システムをすでに構築しています。その
システムが登場した当時(94年頃)将来は、現在の基幹系無線と置き換わると言われて
いました。無線のセキュリティも高く(暗号コードを通話ごとに切替える)、傍受に成功
したという話もありません。WIDEシステムの周波数をサーチしてもいつも制御信号音が
流れているだけで、あまり使われている印象がありません。あるシステムを何故活用しない
のか?なぜわざわざ莫大な金額の税金を使って、新しいシステムを作るのでしょうか?
自分たちに都合の良い理由付けて新システムを構築しているとしか思えないのですが…
話が反れてちょっと感情的になってしまいましたが、私達の手の届かないところに行って
しまうことだけは間違いないようです。
用語の説明
・F系:警察無線の生き残りのアナログ波を指す。
警察無線は全てデジタル化されて、
155MHz帯へ移行した後も各都道府県警で最低1波はアナログ波が残され、補助的に運用されていた(使用頻度はそれ
ぞれの警察本部で異なっていた)。
アナログ波を残した理由は、災害時の運用?のためとも言われているが詳細は
不明(分かる方教えてください)。
私が受信したF系は、警視庁,埼玉県警,山梨県警(一番最後まで使用され
ていた)などで、現在は使用されていない。
・WIDEシステム:もともとあった警察専用の自動車電話システムをデジタル化した
もの。ただし機能は飛躍的に進歩しており、通常の1対1の通話
の他に第三者を交えた通話や、一つの周波数を多数の移動局が共有
する現在の無線システムのプレストーク通信機能なども搭載する。
暗号コードは通話ごとに自動的に切り替えられ、秘匿性が保たれて
いる。