神奈川県警における新型無線への移行状況

　　今月号のラジオライフ（以下ＲＬという）で、神奈川県警の一部の部署において新型デジ

　タル無線システム（以下ＡＰＲという）に移行した旨の記事が掲載されていました。

　　これはすぐに確認しなければいけない。ということで、神奈川県警に割当てられている

　（２００３年版ＲＬ手帳による）主な７波を受信してみることにしました。

　　受信は２００４年３月２日に実施しました。使用受信機はＭＶＴ−７０００（ユピテル製）

　＋ダイヤモンド製ＲＨ９０１です。

　　　　　　　　　　　　　　　神奈川県警基幹系無線の移行状況

　数で新型無線システムに移行していることが分かりました。また、いち早く移行したことが

　ＲＬで伝えられた神奈川捜査系（機動捜査）は、ＡＰＲ特有の連続キャリア音を全く聞くこと

　が出来ませんでした。また従来の交信も確認できませんでした。周波数が変更された可能性が

　大きいようです。

　　ここで幾つかの疑問点が…

　（１）全ての基幹系が一斉に変更されなかったのはなぜか？通信系の異なる隣接署との交信は

　　　　どうしている？（ＭＰＲとＡＰＲの併用か？）

　（２）１波あたり最大４つの通信系で交信出来るＡＰＲでのチャンネル割当てはどうなってい

　　　　るのか？従来の割当て×４倍？？

　（３）存在するであろうＡＰＲ用の補助中継回線の周波数は？（アナログ用補助中継回線を使

　　　　用？）

　　まだ実際にパトカー等にＡＰＲが搭載されているのを確認していないため、実際に目で見て

　確認する必要があるようです。現在の状況では、平成１５年度中（３月末まで）にすべての

　通信系が新システムへ移行すると思われます。