GCI波を受信する −受信レポート−

  GCI波とは

   航空自衛隊機が日本の領空に接近する国籍不明機に対して実施するスクランブル発進時に

  使用するレーダサイトとの連絡波、もしくは自衛隊機が訓練で使用する連絡波を指します。

   私はスクランブル発進時の交信を聞いたことはありませんが、きっと非常にスリリングな

  交信が交わされているのでしょう。

   今回は私がGCI波を検索している方法について述べていきたいと思います。

 受信に使用する受信機

   イメージ受信などの影響,隣接する周波数帯のカブリ(ポケベル用周波数など)を排除す

  るため、IC−R7100を使用しています。アンテナはデイスコーンアンテナD−130

  です。

        

               受信に使用する受信機とアンテナ

 受信する周波数帯

   UHF帯の航空無線の周波数は220〜400MHzの非常に広い範囲にわたっています。

  この中で、効率良く受信するため、ポケベルの周波数など引っかかってしまうものに

  ついては、受信機でSKIPの設定にしています。

   割り当て原則に従い100kHzステップ,モードはAMでサーチします。

 いつ受信する?

   やはり平日に受信するのがベストだと思います。土,日は自衛隊もお休み?なので訓練

  など使用する周波数の発見は難しいと思われます(ワッチする人が増える(傍受されやす

  くなる)環境では訓練したくないですよね?)。

   ちなみに私は、土,日にワッチしても交信を受信したことはほとんどありません。

 GCI波の確認方法

   この周波数帯をサーチしていると、実際に交信を受信します。その交信がGCI波か、

  そうでないのかを確認する必要があります。いちいち周波数帳で確認するのも大変なので

  私は以下のようにExcelで、全国の空港,飛行場,航空管制で使用しているUHF帯

  の周波数をデータベース化し、受信した周波数を入力,検索をかけることにより該当する

  使用者があるか確認できるようにしています。

     

             検索データベースの表示例

 

       

             受信スタイルはこんな感じ

 GCI波を発見したら

   GCI波は、軍事上の関係から一般に公開していない周波数です。公にすると、周波数を

  変更されてしまう可能性がです。そうなると折角の努力が水の泡になりますので、一人で

  こっそり?楽しむようにしましょう。

   他のGCI波を受信している人にも大迷惑になります。

   私もこのシステム?を使用して数波GCI波と見られる周波数を発見しています。

  残念ながら上記の理由により、今回は周波数の掲載は行いません。また、問い合わせをいた

  だいてもお教えできませんので、がんばって探してください。

 

  用語の説明

  ・レーダサイト:北は北海道稚内から南は沖縄まで全国で28箇所にレーダサイトが設置

          され、24時間国籍不明機などが日本の領空を侵犯しないか監視して

          います。下の写真は、稚内に旅行に行った時に撮影した第18警戒群の

          レーダサイトです。

            

 

・UHF帯航空無線:軍用機が使用する航空無線。周波数は上記の通り。民間機が使用

            する周波数は、120MHz〜140MHz台に割り当てられている。