番外編その3 地上デジタル放送を受信する

 昨年東芝のデジタルテレビZ1000を購入したのですが、不本意ながらずーっとアナログ波

のみを視聴していました。しかし、最近NHKの映りが悪くなっており、せっかくの機会なので

デジタル波の受信をすることにしました。地元の電気屋さんに相談したところ、うちの環境では

直接受信するのは難しいと言われ、ケーブルテレビに入ることを勧められました。さてどうなる

ことやら…


 さてアンテナはいろいろ検討したのですが、感度的に良好な八木アンテナの「ウーパ」を選択

しました。横浜006の自宅は、東京タワー方向(北側)に山とマンションがあり、受信は厳し

い状態です。よって八木アンテナ並みの利得がある同アンテナに白羽の矢がたちました(取付け

キットも込みだったので)。

     

       ベランダに取付けた「ウーパ」 東京タワーの電波を狙うが…

 早速ベランダにアンテナを取付け、東京タワーの電波を狙ってみます。アンテナを振りながら

テレビの受信レベルを確認してみますが… いくらアンテナの向きを調整しても受信レベルが全

く上がりません。やはり、障害物(山やマンション)がある,アンテナからテレビまでの同軸

ケーブルの長さが14m以上あり、電波が減衰してしまっているなどの要因で受信できないよう

です。万事休すと思った時、ヨドバシの売り場の注意書きを思い出しました。平塚局もある…

それならと平塚局方向に手持ちでアンテナを向けてみます。そうすると10前後レベルが振れる

ことが分かりました。何とかなりそうです。しかし、いくつか問題も。

 (1)平塚局の出力はそれほど強くないため、受信レベルが低い(受信できないよりはマシ)

 (2)平塚局の電波は垂直偏波であり、水平偏波(東京タワー)用のアンテナに一工夫必要

 (1)については、受信電波を強くするしか手が無いため、日本アンテナのアンテナ直下取付

   けタイプのハイパワーブースター(N-35W)を取付けることとしました。

 (2)に関しては、「ウーパ」は元々水平偏波用アンテナなので、クロスマウント+ポールの

   追加でアンテナを90°直角に固定して垂直偏波対応にしました。

     

           平塚局対応「ウーパ」 正面から見たところ

      裏側から見たところ

 これらの対策を行った結果効果があり、受信レベルは40〜50(18や19チャンネルは時々

30台へ落ちることもある)とほぼ安定させることができました。

     

             平塚局デジタル波受信レベルの例

 受信画像の例を以下にあげます。画質の差は歴然ですね。デジタルのハイビジョン画像には

奥行き感まで感じられます。これでようやくテレビの性能を活かせられます。

 

       左:デジタル波               右:アナログ波

 アンテナの設置を終えて

  購入したアンテナが無駄になるのを覚悟で、地上デジタル波の受信にチャレンジしました。

現在も特に問題なく、アンテナ類は受信を続けています。平塚局はまだフルパワーで送信されて

いない(2006年12月を目処に出力を上げるとか)ので、出力が上がればさらに安定して受

信できるようになるでしょう。テレビでは視聴できるようになりましたが、レコーダへの録画は

ケーブル類がなく、まだできない状態です。今後はテレビと録画機器との接続、あとコピワンの

○○ですね。久しぶりに工作?の楽しさを味わうことができました。