このごろ思うこと パート8 ☆主人冬眠からさめる (2004年1月) 前回、主人が「うつ」状態で何もする気力がないということを書いた1週間後、突然主人が目覚めました。前からアルコール依存症でしたが、それを隠していました。時々言ってみても「そんなことはない」と認めようとはしませんでした。 そして今回の選挙の落選で、仕事がなくなり、酒量がどんどん増え、「うつ」も出てきて、廃人一歩手前まできたとき、夢に主人の母が出てきて「まだこちらに来てはダメよ」と言ったそうです。一人っ子で濃密な関係にあった母からの夢の中の諭しがきいたのでしょう、その日から自分で病院を探し私に病院へ一緒に行ってくれないかと頼まれました。 夢のなかで母に諭されたことは後になって娘に聞いた話です。私には突っ張っていて、病院を探していることも言われて初めて知りました。そんなことはどうであれ、自分がアルコール依存症であると認めた時点で、もう回復のほうへ向きがかわっているのです。 近県にある病院で、精神・神経科でアルコール科というものがあるくらい、アルコール依存症の治療で実績のある所だそうです。自宅から2時間以上かかりますが、海がみえる明るい病院でした。 先ず内科を受診し、今までの検査のカルテや今日の血液検査の結果からアルコール性肝硬変で、このままお酒を飲み続けると2年間生存率が25%だと言われた後、精神科の先生と私も含めお話しました。先生は本人が自分がアルコール依存症であると自覚させることがなかなか大変なようなのですが、先ず私が「主人はアルコール依存症で」と話すと、先生は「山口さんは自分のことをどう思われますか」とお聞きになり、主人も「はい、そう認識しております」と認めました。 治療には通院と入院の2種類あると説明を受け、暮れでもあるし、次回までにどちらで治療するか決めてくるということになり、病院を後にしました。次回の予約を看護婦さんとするときに、「今日から断酒ですよ」と厳しく言われていました。ここにくるまでは入院してもいいといっていましたが、最低3ヶ月と聞いて、入院はイヤだと言っています。 空腹になるとついお酒を飲んでしまうので、チョコチョコ一日に何度でも食べて下さいと言われ、主人がお酒を我慢するのなら、私も協力しようと食事作りを再開しました。断酒とはいきませんが、ほんの少ししか飲んでいません。すると体調が良いらしく、すごい食欲で、顔に生気が出て、活動的になりました。この状態が続くなら、少しくらい飲んでも良いと私は思っています。 何が何でも断酒だと厳しく管理すると、隠れて飲んだり、飲んでしまったときに自分を責め、自暴自棄になり、逆戻りすることのほうが問題ありではないかと、温かく見守っています。 宇宙は本当にすごいなーと思います。廃人一歩手前までまでくると、「本当にそのままで良いの」とちゃんとメッセージを送ってくれます。それを敏感に受け止め、メッセージだと信じさえすれば、悪い体験だと思っていた体験が、実は素晴らしい体験をしていたのだと思えるようになってくるのです。主人は精神世界のことは知りませんが、メッセージを素直に受け入れる感性は持っています。 今、つらい体験の真っ只中にいらっしゃる方、どうぞその体験を、そしてその体験からくる感情を感じ尽くしてください。その体験が今回生れるときにあなたが決めてきたシナリオです。今が最悪だ、絶望だという感情さえ、今は解らなくてもそこから抜け出たとき、ああ、いい体験だったと思える日が必ずきますから・・・。 神の側から見ると、体験にいい体験も、悪い体験もありません。同時に見えるからです。神はプロセスを体験することができません。だから人間になってそのプロセスを体験しているのです。経験にのめり込んでいる自分がイヤになったら、のめりこんでいる自分を見ている観察者の自分を感じてみてください。観察やの自分を常に意識してみて下さい。きっとその人が居ることに気がつくでしょう。 自分の中の自我と大我(ハイヤーセルフ)に気付けるように意識を向けてください。ハイヤーセルフはどこかに居るのではなく、あなたの中にいます。 今年もたくさん体験しましょう。人間として・・・。泣いたり、笑ったり、怒ったり・・・。 ☆何を食べればいいの? (2004年2月) 今、鳥インフルエンザが毎日のように新聞、テレビニュースをにぎあわせています。狂牛病については、私は生来お肉では鳥以外は食べられないので元々肉料理を作る回数も少なく,、あまり関心がなかったのですが、唯一食べられるお肉が鶏肉だったので、関心を持ってニュースを見ていると、今のところ、肉や卵を食べても感染しないというのでホットしています。しかしブロイラーは狭い場所に押し込められ、本来の鶏肉とは似て非なる味です。 では魚を食べればいいかというと、養殖魚は抗生剤づけで危ないというし、野菜の農薬もすごく恐いので、農家の人は自分たちが食べるものは別につくり、市場向けに見た目に美しい農薬まみれの野菜を出荷していると聞きます。 精神世界系の人は食に関心を持っている方が多いようです。体にいいものを食べようと少々お値段は高くても、無農薬のものを求め、国産のどこどこ産のお肉やいい飼料を食べている卵などを買っているのに、それが、不当表示だったと、ニュースで聞くと一体何を食べればいいのとパニックになります。 私が以前やっていた会社は自然塩を取り扱っていました。(今も細々とやっていますが・・・)それで自然食品のお店とお付き合いが多いのですが、自然食品のお店に来られる方のなかには、あれは体に悪い、これは体に悪いと恐怖心が強烈で、毎日そういう人と接していると自分まで体がおかしくなって閉店してしまうお店がかなりあると営業の人に聞き、なるほどと思ってしまいました。 体は魂の乗り物ですから、体にやさしいものを食べることはいいことです。でも、ニュースからマイナスの情報だけを受け取り、恐怖心で体に悪いと思いつつ食べると、体に悪いと思っているのですから体がおかしくなってしまうわけです。 お酒を飲み、タバコを吸い、偏食の方でもそれを体に悪いと全く思っていない方は、ストレスがないので結構健康に長生きしていらっしゃいます。 体に悪いものを食べることに恐怖心がある方は、「どうして自分は恐怖心を持つのだろう」ということに意識を合わせ、ブロックを探してください。そしてそのブロックをとり、一度、どちらでもいい(良いも悪いもない)とニュートラルに戻り、そこから「自分はどうしたいのか」を選択すればいいのではないでしょうか。 今は心の時代に入ってきています。田舎暮らしをして、自分で野菜を育て、のびのび生きるという選択をし始めている方がふえています。 病気に関して少お話しします。西洋医学は全て薬で治そうとします。そして薬には副作用があり、また依存性もあります。検査して病気を見つけ、すぐに病人を作り出してしまいます。自分もしくは身近にそういう例を見ると、西洋医学に疑問を抱き、代替療法を選ぼうとします。 西洋医学には西洋医学の良い面もたくさんあります。どちらがいいかはもちろんその方の選択です。どちらかに偏るのではなく、その時、その時、自分の心が喜ぶ方を選択してください。 自分が悪いから病気になるのではありません。自分が悪いから病気が治らないわけでもありません。その病気でこの生を終わりにすると決めてきた人はそのシナリオどおりになります。だから同じ治療をしても直る人と直らない人がいるのです。そしてそのシナリオに蓋をして生れてきますから、その時点ではわかりません。だからこそ、その病気になって色々な感情を体験できるのです。その感情の体験をしたくて、その病気になるとシナリオを描いてきたのです。(でも、シナリオだから絶対にそれに逆らえないという考えはあまり楽しいものではありませんね。ちゃんと書き換えることも出来ます。ただし、自我の願望とハイヤーセルフが本当に望んでいる体験とどちらの想いが強いかの違いだそうです。) 以前テレビで劇団四季のミュージカル「青い鳥」をやっていたのを、何気なく見ていました。青い鳥を探してチルチルとミチルが色々な国を旅してまわるお話です。あるとき「生れるのを待っている赤ちゃんの国」へ行きます。赤ちゃんは皆大きな袋を持っています。チルチルとミチルが「その中に何が入っているの?」と聞くと「生れたあとでやりたいことが入っているの」と答えます。色々な夢を持っている赤ちゃんの中に「僕は病気を持っていくの!」と嬉しそうに答えた赤ちゃんがいました。それでびっくりしたチルチルとミチルが名前を聞くと、自分たちの弟で生れてすぐに死んだ子供だったのです。 その場面が原作にあるものか、創作かは知りませんが、今は本当に人類の集合意識がどんどん変わりつつあるなーとびっくりしました。 食も病気もどうするのが一番いいか誰にも解りません。正解は自分の心の中にだけあります。自分が心地よいほうを選択すれば後悔はないと思います。どちらかに偏っていないか、迷った時は一度ニュートラルな心の位置に戻って自分の内側に聞くようにするといいと思います。 一番のお薬は「もう自分を責めない」「他人を責めない」「あるがままの自分を丸ごと受け入れる」 「このままでいいんだ」「私はこの経験をするために来たのだから」と・・・。 ☆自分にとっての鏡の存在 (2004年3月) お便りコーナーを始めてから、たくさんお便りをいただくようになり、必ずお返事をさしあげています。その中から下記の方のQ&Aを取り上げたいと思います。 H・Tさまのお便り 「このごろ思う事」読みました。まるで私に宛ててくれたような内容でした。今回の人生では主人とのことが1つのテーマのようです。10年以上夫婦をしていて、いつも葛藤があり、でもそれがあったので津留さんに出会い、内面世界を知る事が出来ました。だからカレにはとても感謝しているのです。
でもそろそろカレとのパターンにも飽きてきたのも事実です。ふたりとも本当に良く似ていて、愛の出し惜しみばかり。なんで私がここまでやらなきゃならないんだ、なんで俺がここまで・・・と。そして意見が食い違うと、すぐ物に当り感情的になってとても建設的に話ができません。
でも山口さんの文にあったように、怒り狂うカレをまるで映画でも見るように眺められる自分がいました。でもそれも逆効果で、「俺を馬鹿にしやがって」と、なお一層怒り狂ってしまうんです。こちらが感情的になって攻撃しても冷静な態度でいても、どのみち攻撃してきます。物に当って、物をぶっ壊して、後片付けは私。
もうそのパターンは10年以上やってきて、やり尽くした気がします。カレが嫌いになったわけではなく、そのパターンに飽きた。正直彼と別れたいと思っています。もしくは、家庭内別居とか、生活共同者というか。まだ子供が小さいし、とても子煩悩なのでまだパパが必要です。夫婦としては、もう十分味わらせてもらったかなという感じです。
離婚は逃げになってしまうんでしょうか。夫婦としてまだクリアーしなくちゃいけないテーマを次に持ち越しちゃうんでしょうか。どうして山口さんは離婚しないんですか?
後になってみれば、彼のおかげで退屈しない人生が送れたなとおもうんでしょうね。いつもいつも津留さんのことを思っています。こんな時津留さんならどう言うんだろうと・・・。津留さんが生きててくれたらナといつも思ってしまいます。でも私にとっては、いない方がいいんだとも思います。だって絶対にオッカケしてると思うから(笑)
返事 お便りありがとうございました。「山口さんはどうして離婚しないのですか」という質問にお答えします。別居したときから2年ほどは絶対離婚したいと思っていました。しかし離婚にエネルギーを使う暇がないくらい楽しく思うままに遊び、仕事をしていました。 精神世界のことを全く知らないころは、子供のために私さえ我慢すればと思っていました。そして、いよいよもうこれ以上一緒にいられないといっぱいいっぱいになったとき、娘が背中を押してくれました。そのとき下の子が20歳になっていましたし、兄が仕事の関係で単身上京して一人住まいをしていたのです。偶然はありえません。時が満ちたという感じでした。充分に感情を感じつくすと、自然に次のステージが用意されるようです。 そして津留さんに出会い(姉といってもやはり出会ったという感じです)、真理が解り、主人も彼の描いてきたシナリオを体験しているだけだと完全に腑に落ちたとき、家へ帰ったわけです。しかし、2年くらいは週末婚で、平日は世田谷の家で仕事をしていました。津留さんが亡くなってから全面的に家へ帰りました。 でも、一緒に生活するようになると、まだまだ鏡として感じなければならない問題が起こってきます。私にはたくさのブロックが残っているので、まだ学びあえるソウルメイトです。私のブロックを知らせてくれる大切な人です。 あなたが離婚したいのなら、すればいいのです。自分がしたいことを自分に許してあげるのです。このままの生活をするのも、離婚するのもあなたの選択です。どちらがいいか悪いか誰にも解らないのです。両方の生活を最後まですることが、可能なら比較できますが、それはできないのですから・・・。 肝心なことは「自分はどうしたいのか」です。お金がないから離婚できないとか、子供に父親が必要だから、子どもに悪いからがまんするとか、それは後からつけた理由です。自分の心をじっくり観察してください。今の体験はもう済んだので、次のステージに行こうと思うのならそうして下さい。 はっきりと宇宙に自分のしたいことを宣言してください。そうしないとサポートをすることは出来ないそうです。離婚しようと思うとき、まだまだ不安な気持ちがでてくる場合は、ストップのサインです。自分が心地いいほうを選択してください。 シナリオで決まっていることは自然に起こってきます。 H・Tさまの再度のお便り あれから山口さんからのメールを何度も読み返し、何度も何度も自分の心に問い合わせてみたところ、いざ離婚しようと決めたとたん、思いもよらない想念がたくさん上がってきて自分でびっくりしました。 自分にはあまり持ち合わせていないと思っていた世間体や、親への申し訳なさや、たくさんの不安や恐れがこれでもかとやって来ました。自分は津留さんによって、たくさんの知識と情報を手に入れて、強く柔軟に生きていけるだろうと自信を持っていたつもりなのに、まったくの頭でっかちであまりの自分のブロックの多さに愕然としてしまいました。
山口さんの言うように、自分の中にあるブロックをこれでもかと知らせしてくれる貴重な存在なんだと素直に認めることができました。自分のブロックのお掃除をしてからでも離婚は遅くないですもんね。
自分にはそんなにお掃除するべきブロックはもうないだろうなんてタカをくくっていた自分が恥ずかしい。でも今回の事でその事に気付くことが出来たのだから必要な事だったのでしょうね。
彼を変えようとすればするほど、彼も変わるまいとおなじ力が作用するんですね。どんなに冷静に彼に対応しているようでもいつもどこかに彼に対する批判の心がしっかり根ざしていたんですね。それを彼も敏感に感じ取っていたのでしょう。
津留さんがいつも言っているように、私たちにするべき事はなにもない、あるとすれば、心のお掃除、浄化だけなんですね。毎日のアファメーションに「私は何も咎めない」「私のすべき事は浄化」と、唱えて自分の想念を24時間見張っています。ストーカーのように・・・。
すぐに顔を出す、恐れや不安の想念を見張りつつ、「今・ここ」を生きていこうと思います。
返事 いざ行動を起こそうと本気で思ったから、自分の中にある自分では気付いていないブロックに気付くことができたのですね。自分の心の中をじっくり観察することは、辛いのでよほどのことがないかぎり真剣に見ようとしません。 頭では理解していてもそれを実行しない限り、本当の意味で変わることはできません。Tさまが本気で自分の心と会話したので、上記のことに気付かれました。素晴らしいことです。 全ての人の数だけのシナリオがあります。それこそがその人の存在理由です。全ての存在のトータルで宇宙を表現しています。そして「今・ここ」のエネルギーのトータルが宇宙のバランスをとっています。瞬間、瞬間の「今・ここ」が最もバランスした状態なのです。どうぞ、「今・ここ」に生きてください。 H・Tさまの再、再度のお便り
山口さま、M2テクニックで浄化するようになってから、彼の言動に過剰反応しなくなってきました。自分でもびっくりです。今までは、自分がばかにされたような、侮辱されたような憤りを感じていましたが、今では、ただ彼は自分の意見を言っているにすぎないんだと、純粋に受け取れるようになったんです。
そうしたら彼の対応も違ってきたんです。いつもけんかごしで攻撃的だった私たちがなにかその場の雰囲気があきらかに違ってきているんです。本当に鏡なんだなと実感しています。自分が変わればそこに映る状況もちゃんと変わるんですね。 いままでは、知識だけをたっぷり詰め込んで、自分は変わったんだと勘違いしていましたが、本当の根本はまったく変わっていなかったわけですから状況も同じパターンを繰り返していたんですね。 M2テクニックを初めて知った時、こんなもんで本当に解決するのかと半信半疑でした。(たぶんみんなもそう思う)だからやってみようとも思いませんでした。(とくにやらねば、やるべきが嫌いな私は・・・)
でもテープの中で、やってみたくなる時が必ず来ますという津留さんの言葉があって、心の底からやってみようと思う時がきたらやろうと思っていました。そして彼との離婚騒動でたくさんのブロックを知った私は心底やってみたくなったんです。どうしても頭でばかり考えようとして、やる前から結果を考えてしまうという思考パターンは根深いですね。まず素直に疑わずやってみることが大事ですね。 1つ1つブロックをはずして行くと、「今・ここ」を生きる瞬間がすごく増えてきました。どこからともなくやってくる至福感につつまれて体中が満たされるような、おなかいっぱいな感じ。それでもすぐつぎの瞬間恐れや不安があがってきます。その恐れや不安をただただ感じてあげればいいんですよね。38年間もの間たっぷり否定的な感情を詰め込んできているんですから、まだまだ出てきますよね。そのエネルギーをしっかり放出してあげようと思います。 返事 お便りありがとうございました。私もTさまと似ていて、とことん追い詰められるまで、実践しなくて・・・、でもやってみると変わるという体験を津留のそばで続けてきました。 「ああこれで変われた」と思っても、また事は起きてきます。でもそれが、この世が体験の世であるということです。 |