旅に出て、路面電車やローカル私鉄の乗り歩きをすることがよくある。そんな時にとっても役に立つのが、タイトルにもある「1日乗車券」である(会社によっては、2日・3日乗車券の場合もあるが・・・)。
これがあると、いちいち切符を買ったり運賃箱に入れる小銭を用意しないでいいし、盲腸線を行ったり来たりしたり、あちこちの小駅で途中下車することが多い乗り歩きの旅では、運賃の節約になって経済的だ。
おまけにその1日乗車券は観光客向けのことが多いから、表には沿線の名所のイラストや写真をあしらっていて、なかなかカラフルである。記念に持ち帰れる点もいい。
買うとき、券面には使用可能な日付を入れてくれるが、これは昔ながらのスタンプ式がいい。自動券売機で機械印刷されたり、日付の部分がスクラッチ式になっていて、購入者自らが削って日付を示すことがあるが、これらはちょっと味気ない。
1日乗車券の料金は、ローカル私鉄の場合だと、片道乗車券の最高金額の2倍プラス100円〜200円、均一運賃区間がある路面電車やバスだと、均一運賃の2.5倍から3倍くらいである。駅巡りを中心とした乗り歩きをすると、アチコチの駅や停留所で3回くらい乗降するのは当たり前だから、すぐに元はとれる。
1日乗車券を売っているところは鉄道事業者によって様々であるが、たいていは有人駅の出札口だ。ところによっては駅に隣接した観光案内所でも売っているし、路面電車の場合は車内で運転手さんから買えることもある。地下鉄を有する公営交通なら、自動券売機というところもある。
拙者が今まで1日乗車券のお世話になったところは、函館市交通局・東京都交通局・東急(世田谷線)・横浜市交通局・銚子電鉄・広島電鉄・一畑電鉄・伊予鉄道・熊本市交通局などである。
その他の鉄道事業者にもあると思うが、通常は1日乗車券を発売していないところでも、何かのイベントがある時や、曜日を限定するなどの期間限定で売り出すこともある。
旅先で乗る予定の鉄道事業者で1日乗車券を扱っていなくても、旅の時期に期間限定で売り出しているかもしれないから、旅に出る前に鉄道誌や鉄道事業者のホームページなどでチェックすることをおすすめする。
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