宿の探し方(その1)


 旅に出て宿を決めるとき、事前に予約して行く場合と、予約無しで現地に行ってから行き当たりばったりで決める場合とがある。拙者の場合は、9割方後者の方である。

 現地に行ってから決める理由は特に無いが、宿探しも旅の楽しみのひとつだと思っているので、これはこれでなかなか面白いものである。

 さて、都道府県庁所在地級の大きな街や有名観光地なら宿探しは苦労しないが、そういう街の宿に泊まるのはできることなら避けたい。極力、人口が数万人程度の無名で小さな街にある素朴な宿に泊まるようにしている。

 「なぜわざわざ有名でない街にある宿に泊まるのか?」と聞かれても、はっきりした答えは持ち合わせていないが、「そういう街には、鉄道乗り歩きをしていない限り行かないから」「有名観光地巡りをしているだけでは決して行くことがないであろう街に行くのがいい」と思っている。

 しかし、そういう有名でない街では宿の数も限られる。そのような場所での宿探しに役立つのが、駅前にある「付近の案内地図」というか、駅付近の道路や施設を描いた看板? である。

 これはちょっとした規模の駅の駅前にはたいていあり、なかには施設などの名前が書かれたボタンがついていて、それを押すと地図上の該当位置にランプが点く親切なものまである。これにたいてい「旅館・ホテル」の欄があり、駅付近の宿がすぐわかる。ほとんどの場合は電話番号も併記されているから、近所の公衆電話や携帯電話で連絡し、空室があるかどうかをすぐ調べられる。

 もっとも、街の規模が小さすぎる時は「旅館・ホテル」の欄そのものが無い場合があるので要注意!(^^;

                                                         2002.7.5