(りっちゃんからのメール「ソメイヨシノの花びらが散っています。上水の土手には山吹。小金井公園の桜の園では、一重、八重。清楚な白から、薄桜色、薄紅色、紫がかった桜色と、いろんな種類の桜が咲き競っていました。電車からは、大根の花の紫、菜の花の黄色と、春は色とりどりですねぇ」を受けて)
きっと電車から見える紫の花は、ショカツサイ(諸葛菜)、オオアラセイトウ、まれにハナダイコンと呼ばれるものではないかな?。
ショカツサイ(諸葛菜)アブラナ科 エゾスズシロ属の1年草
花期 3〜5月
中国原産のこの方は、三国時代の知将である諸葛孔明が敵の捕虜になり、護送される際に種を蒔きながら行進した。その後見事に生育し花を咲かせ、目印となり簡単に奪還されたとか。
日本には栽培植物として、江戸時代に移入されていたそうです。現在では悦出して平地や山地で半野生化しているが、目立つようになったのは第二次世界大戦後のことなんだって。
オオアラセイトウという別名もあります。また、花がダイコンに似ているとしてハナダイコンと呼ばれることもあるよ。しかしこの名は同科別属の種にも用いられることがあり、注意しなさいと言われました。
深津正さんに言わせると、かつて朝日新聞の「声」欄に掲載された知人の投書に端を発し、数度にわたって「花大根論議」なるものが交わされたことがあった。諸葛菜は花の形が大根のそれに似ている、そのためハナダイコンといわれ、なかには、これをなまってハマダイコンと呼ぶ人もある。ところがハナダイコンやハマダイコンには、いずれも同名の植物がほかにあるからややこしい。はしなくも、この論議には、植物好きであらせられる(昭和)天皇陛下も一役買われたところから、大いに話題を賑わした。とあります。