久二男さんの木尽くし日記 その89



この辺で一曲「森と泉にー囲ーまれてェー」
05/8/29

「森と泉」(絶対森と小泉じゃーないよ)、勿論森が無ければ泉など湧かない。しかし、水があれば確実に森が出来、動物も生育し、ありとあらゆる物を内包するといわれる「土」も出来る。

現在、政府は逆を行っているとしか思えない。地震、台風、集中豪雨による土砂災害に対して後手後手に廻ってしまっています。こどもの頃から植林技術を習得させ、人海戦術で植林を行おう。同時に「蜂」、雷などへの対応策、防衛策を学ばせる。

前にも記したけど、数年前まで勤務していたことのある群馬県沼田市玉原高原。そこは正にブナの森だ。845fのその森から大量の水が湧き出している箇所があります。名付けて「ブナの湧き水」、私がまだいた頃、市役所できれいに造成したのだが、カエルさんの、石かコンクリートで出来た像もあるよ(ちょっとそぐわないけどね)。

そしてその出てくる水は、専門家の先生の申すことには、森に染み込み蓄えられたなんと20年前のものであるんだと。森案内をしているときによく説明をしたのだが、「この水を飲むと20歳は若返るよー」、一緒に歩いていた保育園のこども「それじゃー私どうなるの?」、美人、美男子になるさ絶対、それと心が綺麗になるよ。

1944(S19)年まで、ここには50世帯ほどの集落があったんだと。「玉原越え」という沼田、水上を結ぶ街道があり安全を祈願する十二宮様の鳥居といい、きっとこの「泉」は住民の生活に絶大な役割果たしていたことが偲ばれます。当時は当たり前のことだったろう。冬、こどものオムツを洗ったりもしているはずです。

我々の時代にはまだ水、油その他の資源はあります。しかしこどものこどもには確実に水はなくなります。早くも四国地方にその症状が出てきています。どこに出ても不思議ではない状況なんですよ。今、水いや森の重要性を徹底的に論議するべきですよ死ぬ覚悟で。環境のことばっかり言っていると経済よくならないぞ、なんて馬鹿なこと言ってないで。

旧玉原・朝日の森ロッジは今、東大生の勉強の場所として使われているんだと。朝早くから、休憩もあまり取らずに勉強しているんだとか、以前あの大きなロッジを掃除してくれた方から聞きましたが、あんないい環境にいて勉強できるなんて随分幸せだなと思う反面、森歩きもせず、森を見ずして何を語ろうとするのだろうという末恐ろしさを感じます。

それではまた。だいぶ涼しさを感じるようになってきましたが、変わり目にどうぞご注意を!





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