久二男さんの木尽くし日記 その86



ユウスゲ、ニッコウキスゲ、ヤブカンゾウ
05/8/1

地域の「中高年のハイキング」という催しに応募し、100名を超える中から当選して、7月19日(火)霧が峰に行ってきました。45名の参加者バス1台で6時出発、天候にも恵まれ目当てのニッコウキスゲ大群落にもめぐり逢って、満足した方もおられたようでしたが、4時間のバスの中、2人の講師がいながらなんの説明もなし、現地でも2班に別れ、講師は只先頭を歩くだけで、湿原植物の解説とかがないのですよ。中には名前など詳しい方もおられ、話をしたが、それもあまりよくないことだし控えました。帰りのバスではもっと悪い。綾小路公麻呂だか誰だかのテープを流して、解散地点間際でようやく参加者全員に対してどうでした、天気もよく最高だったでしょう。これにはがっかりでしたねー。これじゃー自分がやったほうが数段うまくやれるな。いやいや(自戒)を、次回を期待しよっと。アンケートにもしっかり書いたしな。

ニッコウキスゲ[日光黄菅](ユリ科ワスレグサ属)別名-禅庭花(ゼンテイカ)

この方が同属のキスゲ(ユウスゲの別名)に似て、日光地方に多いことからの和名だそうです。禅庭花、このいわれは解からないと。なんか禅寺の庭にふさわしい雰囲気があるような。

ユウスゲ[夕菅](ユリ科ワスレグサ属)

山地の草原や林のふちに生える。夏100〜150aの長い花茎を出して枝分かれし、淡い黄色の品格のある花を次々咲かせるよ。しかし夕刻に開いて翌日の午前中にはしぼんでしまい、葉がスゲ属(カヤツリグサ科)を思わせるため、別名「黄菅」とも言う。

ヤブカンゾウ[藪萱草](ユリ科ワスレグサ属)一般にいう「萱草」は主にこの種をさします。

梅雨明けのころ、一面の緑の中に赤く八重の花を咲かせるその姿は、何度見ても飽きることが無いと言った人がいます。若芽や花は食用にします。なお漢方で馴染みのカンゾウは「甘草」と書きマメ科です。やぶに生えるカンゾウ(萱草)を意味するけどやぶに生えることは少ないよ。萱草とは中国原産の基準変種ホンカンゾウの漢名で、別の漢名に『暖』(日偏ではなく言偏、この字は忘れるという意味があります)草。「カンゾウ」この植物を見たり、身に付けたりすると憂いを忘れるとの故事があるのだと。ヤブカンゾウもときにワスレグサと呼ばれるが、同属には同名異種もあります。キスゲ属の植物は、観賞用に植栽されるだけでなく、野菜としてやはり食用ですね。ぬめりがあり美味しいなー。中国料理の「金針菜」と呼ばれているのはユウスゲやホンカンゾウの花を乾燥させたものだそうです。日本でもトビシマカンゾウなどの花は、塩漬けにして食用にされる。地下部にはコルヒチンなどのアルカロイドを含み、中国では利尿や黄疸あるいは止血に用いられるとか。

霧が峰に行ったときも感じたんだけど、連休明けというのになんて人の多いことか、それも車だ。自然の美に引かれる人が訪れれば訪れるほど、自然は人間の影響を受けて変容していくなー。知床も世界自然遺産となったが、NHKで取り上げられたしどっと人が入ってしまうぞ。人間が入ると確実に自然は壊れるよ。

なにもしないをしよう。好きなことばだなー。それではまた。





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