久二男さんの木尽くし日記 その82



豆(科)か?合歓の木(科)か?
05/5/19

サクラと同時に開花じゃー目立たないし、どうみてもかなわない?、いやいやどうして負けじと今、誇らしげに、真っ白い花房を垂らし、甘い芳香をあたり一面に漂わせているじゃーありませんか、おまけに食用にもなるし大好きですよ、ニセアカシアさん。本当は時期が一緒じゃー勝っちゃうから、サクラに譲る優しい気持ちからなんでしょう。偽なんて失礼しちゃうよね。

ハリエンジュ(マメ科)別名=ニセアカシア

アカシアともエンジュ(マメ科)ともまったく異なる植物で、中国名の刺槐にちなむこの方は、とげがある点でしばしばネムノキ科のアカシアと間違われる。明治7年(1874年)に日本に持ち込まれてから北海道の開拓地を中心に街路樹として広まってきた。石川啄木や北原白秋の短歌に出てくる「アカシア」とはこの方のこと。花は今ごろ5〜6月、白色で長さは約2aで甘い芳香を放つ。とげのない品種もある。トゲナシハリエンジュ。

アカシア(ネムノキ科)

この科はほとんど熱帯から亜熱帯に分布、ごく少数が温帯でみられる。果実を見るとマメ類と思うけど花が同じ仲間とはまず思えないから、○○マメと呼ばれるのは少ないよ。1200種も知られ、700種を超えるオーストラリアと150種以上のアフリカが分布の中心。日本で見られるものはすべて外国から持ち込まれたものだ。鋭いとげをもつ種が多いことから属名はギリシャ語の「akis(とがったもの)」。花の色といえば雄しべの花糸、白か黄色、煙突ブラシのようになるし、一番目立つな。

フサアカシア(ネムノキ科)別名ミモザ

街路樹、公園樹としてよく目にする。英名は「ミモザ」、オジギソウ属Mimosaのミモザと混同されることがある。花は濃い黄色、芳香あり。豆果は長さが7〜10a、幅が1a、樹液からガムを精製して粘料とし食用にもします。フランスでは切り花、香水用に栽培、ミモザ祭にも使われるんだと。

ネムノキ

梅雨も半ばを過ぎる頃原野、川岸のそこそこで花を咲かせます。10〜20個の花が長い柄の先に集まって同時に咲くから、梢が小さなピンクのブーケで飾られたよう、と言った人がいます。葉は夜になると睡眠運動で下向きに閉じて、いかにも眠っているよう。人も昼間、事前に告知しておいて睡眠運動を展開しようよ。

オジギソウ(ネムノキ科)

動く植物として知られる。葉に触れるとあっという間に小葉が閉じ葉が付け根で下向きに折りたたまれる。この反応は茎を通じて他の葉にも伝わる。

小さい頃、川で水遊びをした帰りによく触れて楽しみました。木、1本全部眠らしてやれなどと挑戦したけど、そりゃー「木々」の方が1枚も2枚も上さ。まいったーと、オジギしてすごすご帰ったなー。最近、同僚に声掛け、触れられるのですが、反応が鈍くて自分が情けない。ちよっとー、また故郷に行って挑戦してみよっと。それではまた。

いつもそうなんですが、ネムノキの話題はなんとなく眠くなりますよね。ゴメンネ。





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