久二男さんの木尽くし日記 その68



昼寝植物ーオリーブ(モクセイ科)
04/10/04

セバちゃん、すみません。盗んで「オリーブ」。

オリーブ(モクセイ科)

キンモクセイ、ギンモクセイなどと同じ仲間のこの方は常緑です。日本には文久年間(1861〜64年)に渡来しました。

南ヨーロッパの歴史はオリーブとワインから始まったとも言われてますね。人類の希望と繁栄、平和のシンボルとも。原産地と栽培の起源は定かでないが、有史以前からシリア、メソポタミア、イスラエルを中心とする中近東一帯に野生していて紀元前3000〜前2000年ごろから栽培されていると見られるそうです。夏の間、濃緑色だった果実は今ごろになると淡黄色になり塩蔵用としてピクルスにします。11月下旬から12月にかけて完熟し黒紫色になった果実からはオリーブ油を搾る。その工程は大変らしいですけどね。

現在、三大生産地はスペイン、イタリア、ギリシャ。樹齢が極めて長く、スペインのマリョルカ島には1000年を優に超える老木があるんだと。しかも今なお果実をつけている。「最後の晩餐」をおえて、イエス・キリストが嘆きの祈りを捧げたゲッセマネの園に残ります。

古代ギリシャの五大農産物、第一は穀物ムギ、第二はウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギなどの牧畜、第三がオリーブ、古代といわず今でも地中海世界の料理用の油はこのオリーブ油だ。第四蜂蜜、第五にブドウです。

地中海気候で、夏の乾燥と暑さは厳しい、そこで昼間の暑い時間帯は気孔を閉じ光合成速度を極端に落とす。朝夕の涼しいとき目いっぱい気孔を開き光合成を行います。「光合成」の昼寝現象です。「水」をなるべく大切に使いながら光合成を行うための工夫なのだ。水を大切に使う、今人が一番やらなければならないことでしょう。今日は夜勤ですから、暑くはないけどこれから昼寝します。それではまた。





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