久二男さんの木尽くし日記 その47



子ども達に遠足を
04/06/10

考えたくない、思いたくない、もともと大してない思考能力が低下して、仕事もただ惰性でやっている状態がしばらく続いていました。お酒も美味しくなくても無理に飲んだりして。

同じ報道機関(職種は違えど)に働く人の身に降りかかった災難、他人事ではありませんでした。イラクでの犠牲、佐世保でのあろうことかこどもの犠牲、いずれも予測できたことと言えるのか、自問自答を繰り返しています。しかし後者は、「自然に触れられないこどもが増えたら末恐ろしい」。

やはり心配はしていたのですが、これほどのことが現実に起きてしまうとは誰が考えますか?。事の重大性が全く解からず、ゲーム感覚なのです。

罪は当然こどもにあるのではなく、そういう状況をつくってきた大人の責任なのですが、「教育」に携わる大人にその認識がまるでないようです。

週1回いや月1回、朝から児童一人一人に自分のおにぎりを握らせ近くの山、あるいは公園に「遠足」に行く。そこでお昼を食べ、そして自然に触れさせる。雨の日も完全防備で大事なもの、大切なもの、怖いものを体験させる。親ももちろん真面目に協力、後押しして見守る、場合によっては参加する。実際は参加しない方がいいのです、こどもはすぐ甘えてしまいますからね。

これは保育園、幼稚園児70人位を何回も森案内した経験から言うのですが、弱虫は必ずいます。その子を1番前つまり自分のすぐ後ろを歩かせ「絶対抜かれるな」と言っておきます。すると後ろから来て前に出ようとする子を阻止して得意になって私より前を歩きます。全体もそれでいいペースになる。最後尾に必ず知識のあるガイドがいなければならないのは当たり前ですが。

「玉原高原」から戴いてきて植えた「ブナ」「トチノキ」(ウリハダカエデだと思ったら「テツカエデ」だった)たちは、まだ「芽鱗」で堅く守られていたのに、すぐ「芽から鱗」を落とし、葉を一杯に広げて元気です。この「こどもたち」が「実」を付けるのは80年後か、見届けたいのですがそれは無理だな、空から見下ろすことにします。

それではまた。





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